コラム

【異彩を放つ!個性派編】STARTUPS JOURNAL記事で振り返る 2023年のスタートアップ

2023-12-29
高橋史弥 / STARTUP DBアナリスト・編集者
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高橋史弥 / STARTUP DBアナリスト・編集者

STARTUPS JOURNALでは2023年、データ分析や起業家らへの取材を通じて国内スタートアップの動きを伝えてきた。

年の終わりに、記事を通じて日本のスタートアップエコシステムを象徴する動きを振り返っていきたい。

今回は、製品・サービスや起業家自身が尖った特徴を持っている「個性派編」。多種多様な人材が活躍するスタートアップエコシステムのなかでも、ひときわ異彩を放つサービスや人物に触れてみてほしい。

「環境保全という言葉が消えればいい」。生物多様性のために生まれたスタートアップが、ひたすら「楽しさ」にこだわる深い理由

SDGs、ESGの文脈から「生物多様性」という言葉を頻繁に見るようになった。「いきものコレクションアプリ」を手がけるバイオームはそんな生物多様性領域に挑む珍しいスタートアップだ。創業当初、投資家からは『儲かるわけない』と冷たい反応もあったが、藤木庄五郎・代表取締役は一切気にせず、むしろ自信に変えて突き進んでいく。理想を掲げながら、着実に成長を遂げるための事業戦略も伝えている。

理想と現実の間は「しんどい」。社会起業家、等身大の悩みと答え カポックジャパン・深井CEO

社会課題解決を目指す「インパクト・スタートアップ」であるカポックジャパン。「課題解決」と「事業成長」の両方を目指していくが、実際には壁にぶつかることも。社員とのすれ違いなどから生まれる等身大の「しんどさ」、「ソーシャル(社会性)に逃げない」という信念...深井喜翔(きしょう)CEOの言葉から、インパクト・スタートアップの「悩みと答え」を描き出す。

容姿や年収のスペック勝負「じゃない」恋愛を。「マッチングアプリ疲れ」の起業家が生み出す恋愛メタバース Flamers・佐藤航智CEO

年収4ケタ万円を超える眉目秀麗な男女が並ぶ...マッチングアプリにそんな「ギラギラ」としたイメージを持つ人もいるはずだ。自身が「マッチングアプリ疲れ」を経験したFlamers佐藤航智・CEOはスペック争い「じゃない」恋愛を提唱し、「メタバース×出会い」サービスに挑むことに。一見すると少数派向けのサービスにも思えるが...佐藤CEOの分析は異なる。

地方スタートアップは不利じゃない。僕が札幌から「東京一極集中」に対抗する理由

起業家や投資家のネットワークが集積する東京。スタートアップが東京一極集中なのは間違いない。これに対し、「札幌本拠地+フルリモート」で成長を遂げようとするのがWeb3スタートアップ・あるやうむ。地方だからこそ有利な部分もある...畠中博晶・CEOが濃厚な思想とともに語ってくれている。

チャットGPTで実現させる「理想の花嫁」。目指すは“意思を持つAIキャラクター” Gatebox・武地CEO

大流行の生成系AI。スタートアップの間でも関連プロダクトが相次いで発表されるが、この領域で我が道を突き進むのがGateboxだ。同社がAIを活用して作り上げんとしているのは「理想の花嫁」。大人気漫画「ONE PIECE」の作者・尾田栄一郎さんも賛同するプロジェクトは、「キャラクター自体が意思を持って生活する」世界に向けて歩みを止めない。「もっともらしいウソをついてしまう」というAI特有の問題点も「そもそも頭の良いキャラではない」という設定で乗り越えてしまう。

「核融合スタートアップ」に投資家が熱視線を送る背景は。105億円調達の京都フュージョニアリング「世の中ダブルで変わった」

発電の過程でCO2(二酸化炭素)を出さない。燃料は海水から取れるためほぼ無尽蔵。少ない燃料から膨大なエネルギーを生み出せる...「夢のエネルギー」となる可能性を秘めるが、前人未到の領域でもある「核融合」。23年5月に105億円の資金調達を発表した京都フュージョニアリングへの取材から、核融合の現在地や、研究開発型スタートアップの抱える課題に迫る。

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