ランキングレポート

国内スタートアップ評価額ランキング最新版(2022年6月)

2022-06-14
STARTUPS JOURNAL編集部
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STARTUPS JOURNAL編集部

自然電力とADVASAが新規ランクイン

自然エネルギー発電所の発電事業などを行う自然電力と、福利厚生ペイメントサービス「FUKUPE」を運営するADVASAが新規ランクインを果たし、ランキング10位以下に変化が生じた。自然電力は自然エネルギー発電設備の設計、建設を手掛けており、自然エネルギーの普段使いを可能にするための太陽光電池や蓄電池の導入にも力を入れている。評価額は1,031億円で、今回のランキングでは11位にランクインした。福利厚生ペイメントシステム「FUKUPE」を運営するADVASAは、20位に新規ランクインを果たした。「FUKUPE」は、勤怠管理システムと連携することで、働いた分の給与相当額をいつでも受け取ることができるプラットフォーム。デジタルで受け取った給与をそのままキャッシュレスに決済でき、現金が必要なときはATMで引き出すことが可能だ。同社は2022年4月に、累計20億円の資金調達を発表し、評価額は578億円となっている。線虫および線虫嗅覚センサーを利用したがん検査「N-NOSE」を開発するHIROTSUバイオサイエンスの評価額は、先月から微増し1,042億円となり、ひとつ順位を上げて10位にランクインした。

累計資金調達金額300億円超え企業は5社

累計資金調達額で先月から大きな変化があったのは、構造タンパク質素材「Brewed Protein」を開発するSpiberだ。約105億1,000万円の調達を登記簿より新たに確認し、累計資金調達額は約1,205億5,000万円となった。累計資金調達額が200億円を超えている企業は8社あり、全ての企業が2021年以降に調達している。また、評価額が1,000億円以上の上位11社のうち、スマートニュースSpiberTBMMobility Technologiesの4社は累計資金調達金額が300億円を超えている。

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【2025年上半期】国内スタートアップ投資動向レポート

日本のスタートアップは、世界の経済動向や技術の進化に対応しながら、状況を変化させている。2025年上半期の資金調達金額は速報値で3,810億円で着地し、未だ調達環境が良くなってきているとは言えず横ばいの状態だった。米国では、前期に続きAI関連企業への集中が顕著で、PitchBookのデータによると、2025年Q1時点でAIへの資金調達額は全体の約7割に達している。こうした環境の中で、日本の国際競争力を高めるために注力すべき成長産業は何か。本レポートでは、日本の成長産業の変化を捉え、今後の成長の可能性を分析する。これからの日本の経済成長の鍵を見出すために、本レポートが一助となれば幸いである。

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