ランキングレポート

国内スタートアップ資金調達金額ランキング(2021年1-10月)

2021-11-11
STARTUPS JOURNAL編集部
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STARTUPS JOURNAL編集部


アキュリスファーマとビットキーが新規ランクイン

2021年1-10月の国内スタートアップ資金調達金額ランキングでは、アキュリスファーマビットキーが新たにランクインを果たした。また、オリヅルセラピューティクスは登記簿から11億8,400万の新規調達を確認し、順位を3つ上げ、13位に浮上した。

アキュリスファーマは、神奈川県の湘南ヘルスイノベーションパークに拠点を置く、神経・精神疾患領域における革新的な新薬の開発と商業化を行うバイオスタートアップ。新薬の開発・販売だけでなく、欧米諸国から革新的で優れた医薬品を導入して開発・販売を担うことで、疾患を取り巻くさまざまな課題に対するソリューションを提供している。

同社はシリーズAラウンドにおいてSB Investment Advisers (UK)が運営するSoftBank Vision Fund 2をリード投資家に、ANRICatalys PacificGlobal Founders CapitalHBM Healthcare Investments三井住友トラスト・インベストメントを引受先とする68億円の第三者割当増資を実施。今回調達した資金は薬品の臨床開発や上市に向けた諸活動に充てるとしている。

 

スマートロックサービス「bitlockシリーズ」を提供するビットキーは、SHIFTと資本業務提携を締結したことを発表。取得した登記簿より、30億円の資金を調達していたことが判明した。SHIFTが持つ“モノづくり力(サービス開発力)”を積極的に活用することで、顧客要望に迅速・柔軟に対応するためのサービス開発に注力していく方針だ。

ランクイン企業のうち、半数を超える12社が累計資金調達金額100億円超え

トップ20にランクインしている企業のうち、累計資金調達金額が100億円を超えている企業はSpiberスマートニュースTBMMobility TechnologiesヘイSmartHRリキッドグループネットプロテクションホールディングスispaceディーカレットアトナープビットキーの12社だ。中でも、唯一1,000億円を突破しているSpiberは先月の1,014億円からさらに累計資金調達金額を伸ばし1,027億円となっている。

また、設立5年以内のスタートアップは、リキッドグループキャディネットプロテクションホールディングスオリヅルセラピューティクスアキュリスファーマディーカレットSODAビットキータイミーatama plusの10社で、半数を占めている。

2021年10月における資金調達金額の中央値は1億1,950万円、平均値は3億6,720万円であった。Spiberやスマートニュースによる数百億円規模の資金調達が発表された先月と比較して、中央値、平均値がともに減少していることが伺える。

 

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【2025年上半期】国内スタートアップ投資動向レポート

日本のスタートアップは、世界の経済動向や技術の進化に対応しながら、状況を変化させている。2025年上半期の資金調達金額は速報値で3,810億円で着地し、未だ調達環境が良くなってきているとは言えず横ばいの状態だった。米国では、前期に続きAI関連企業への集中が顕著で、PitchBookのデータによると、2025年Q1時点でAIへの資金調達額は全体の約7割に達している。こうした環境の中で、日本の国際競争力を高めるために注力すべき成長産業は何か。本レポートでは、日本の成長産業の変化を捉え、今後の成長の可能性を分析する。これからの日本の経済成長の鍵を見出すために、本レポートが一助となれば幸いである。

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