ニュースサマリー

クラウド人事労務ソフトを提供するSmartHR、シリーズEラウンドで214億円の資金調達を実施。自動運転ソリューションを提供するティアフォー、総額30億円の当座貸越契約を締結。【最新スタートアップニュース】

2024-07-08
STARTUPS JOURNAL編集部
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国内の成長産業やスタートアップに関する幅広い情報を収集・整理し、検索可能にした情報プラットフォーム「STARTUP DB」では毎週、スタートアップニュースサマリーを配信している。

▼トピックス

・クラウド人事労務ソフトを提供するSmartHR、シリーズEラウンドで214億円の資金調達を実施!機能拡充や人材獲得を目的としたM&A、新技術への投資にも積極的に取り組む予定。

・自動運転ソリューションを提供するティアフォー、総額30億円の当座貸越契約を締結!自動運転ソリューションの市場展開を加速させる方針。

・配車アプリnewmo、大阪のタクシー会社を買収!近い将来、既存出資者を中心に10社以上から追加で100億円を調達する予定。

クラウド人事労務ソフトを提供するSmartHR、214億円のシリーズEラウンドを実施

クラウド人事労務ソフト「SmartHR」を運営するSmartHRは、シリーズEラウンドで総額214億円の資金調達を実施したと発表した。

今回の調達は、リード投資家としてOntario Teachers' Pension Plan (カナダ・オンタリオ州教職員年金基金)、米大手投資会社KKR、既存投資家としてWiLLight Street Capitalなどを引受先とした第三者割当増資および既存株主による株式譲渡(セカンダリー取引)によるものであるという。

SmartHRは、HRテクノロジー領域のリーディングカンパニーとして、「誰もがその人らしく働ける社会」を目指しているという。祖業である労務管理機能は6年連続でシェアNo.1を獲得し、力強い成長を続けている。2019年にはタレントマネジメント領域に参入し、労務管理機能を通じて蓄積した従業員データを活用する新規プロダクトを展開している。現在では30%を超える既存ユーザー企業がタレントマネジメント機能を利用しているという。労務管理・タレントマネジメントの両領域の成長により、2024年2月にはARR150億円を突破しているそうだ。

本ラウンドでの調達資金は、新たなプロダクト開発やマルチプロダクト展開、S&M組織の拡大に活用する予定。さらに、機能拡充や人材獲得を目的としたM&A、新技術への投資にも積極的に取り組む計画である。

自動運転ソリューションを提供するティアフォー、三菱UFJ銀行と総額30億円の当座貸越契約を締結

自動運転用のオープンソースソフトウェアを提供するティアフォーは、三菱UFJ銀行と2024年1月に締結した10億円の融資枠を拡大し、総額30億円の当座貸越契約を締結したと発表した。

ティアフォーは、「自動運転の民主化」をビジョンに掲げ、世界初のオープンソース自動運転ソフトウェア「Autoware」の開発を主導するディープテック企業である。自動運転システムの社会実装を目指し、自治体や政府プロジェクトと協力しながら、自社のソフトウェアプラットフォームを基盤に市場の需要に対応したソリューションを提供している。

今後は、政府のプロジェクト支援や自治体への車両導入に対する運転資金として、新しい融資枠を活用する予定だという。

環境・エネルギー、モビリティ領域を特化した環境エネルギー投資、EEI Booster1号ファンドを組成

環境・エネルギー分野に特化した日本で唯一のベンチャーキャピタル、環境エネルギー投資(EEI社)は、カーボンニュートラルスタートアップを投資対象にしたEEI Booster1号ファンドを新たに組成したと発表した。運用規模はまだ未公開だが、すでに脱炭素化支援機構(JICN)から出資を受けている。運用期間は2034年12月31日までの約10年間だという。

本ファンドの投資対象は、EEI社が運用する既存の基幹ファンドのグロースステージ以降の投資先のうち、エネルギー・モビリティなどの分野で革新的な技術やビジネスモデルにより大きな飛躍が期待でき、カーボンニュートラルという切り口で社会課題を解決するスタートアップとなるという。

今後もスタートアップへの支援を通じて、カーボンニュートラル関連技術の社会実装を支援する方針であるそう。これにより、日本発のカーボンニュートラル技術の成長が促進され、経済と環境の好循環が実現されることが期待されるという。

注目の資金調達企業

SmartHR

調達額:214億円
調達先:Ontario Teachers'(リード) / Kohlberg Kravis Roberts(リード) / WiL / Light Street Capital
備考:シリーズEラウンド / 第三者割当増資および既存株主による株式譲渡(セカンダリー取引)

ティアフォー

調達額:30億円
調達先:三菱UFJ銀行
備考:2024年1月に締結した10億円の融資枠を拡大し、総額30億円の当座貸越契約

Turing

調達額:15億円
調達先:Bonds Investment Group / Spiral Capital / X&KSK Fund / ちばぎんキャピタル / エイチ・アイ・エス / キヤノンマーケティングジャパン未来投資事業有限責任組合 / ソニーフィナンシャルベンチャーズ / 三菱UFJキャピタル / 京セラ / 松竹ベンチャーズ / 電通グループ
備考:プレシリーズAラウンド後半 / ラウンド合計45億3,800万円 / 累計資金調達額は60億円

ネイリー

調達額:8億2,000万円
調達先:ニッセイ・キャピタル / SMBCベンチャーキャピタル / POLA ORBIS CAPITAL / ザシードキャピタル / ベクトル
備考:累計調達額は13億2,000万円

HiOLI

調達額:8億円
調達先:オイシックス・ラ・大地 / UPSIDER BLUE DREAM Growth Fund1号投資事業有限責任組合
備考:シリーズCラウンド / 累計調達額は15億円 / 新株予約権付ローンを含む

注目のスタートアップニュース

114事業承継・成長支援ファンドの設立について
https://www.114bank.co.jp/newsrelease/2024/pdf/news_20240701_1.pdf
(2024/7/1)

カミナシ、3名がCRO、CFO、VP of HRに就任
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000118.000054269.html (2024/7/1)

脱炭素化支援機構が株式会社環境エネルギー投資の組成するEEI Booster1号投資事業有限責任組合に対して出資決定
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000140317.html (2024/7/5)

資本業務提携ニュース

ROSY LILY × forest

両社の強みを活かしていくことで、ROSY LILYブランドの成長拡大を図る方針だ。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000087610.html (2024/7/2)

iCARE × オムロン

データを活用した健康経営領域での革新的なソリューションの創出を目指す。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000198.000022826.html (2024/7/3)

BizFreak × ソルブレイン

新規事業の開発からマーケティング、グロースまで一気通貫で支援する体制を構築する方針だ。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000139584.html (2024/7/3)

M&Aニュース

PTX

M&A発表日:2024/7/1
取得日:2024/6/28
買収額:非公開(発行済株式総数76.8%の取得)
買収先:エア・ウォーター

Mrk&Co

M&A発表日:2024/7/2
取得日:非公開
買収額:非公開
買収先:クラウドエヌ

M-Force

M&A発表日:2024/7/1
取得日:2024/7/1
買収額:非公開(全株式取得)
買収先:マクロミル

morondo

M&A発表日:2024/7/3
取得日:2024/7/8
買収額:6,000万円(全株式取得)
買収先:やみびと

IPOニュース

【新規上場企業】

PRISM BioLab

上場日:2024/7/2
公開価格:450円
初値:489円(公開価格比:+39円、+8.66%)
時価総額初値:172億8,800万円

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