ニュースサマリー

Vtuber事業のグローバル展開強化、Brave Groupが19億9,000万円調達。3億8,000万円調達「はぐくみ基金」とは【最新スタートアップニュース】

2023-08-23
高橋史弥 / STARTUP DBアナリスト・編集者
Editor
高橋史弥 / STARTUP DBアナリスト・編集者

国内の成長産業やスタートアップに関する幅広い情報を収集・整理し、検索可能にした情報プラットフォーム「STARTUP DB」では毎週、スタートアップニュースサマリーを配信している。

「ぶいすぽっ!」などVtuber事業 Brave Groupグローバル展開強化へ

モーションキャプチャーを活用しアニメ調のキャラクターとして活動する「VTuber」のプロデュース事業を手がけるBrave Groupは8月23日、シリーズDのファーストクローズとして19億9,000万円を調達したと発表した。累計調達額は50億3,000万円となった。

Brave Groupは、VTuberがesportsに取り組む「ぶいすぽっ!」などのIP(知的財産)事業や、メタバース空間の学園都市「MEキャンパス」などのプラットフォーム事業を展開している。同社は海外進出を強化していて、拠点の設立に加え、所属VTuberのグローバルオーディションを実施するなどしている。

リード投資家はシンプレクス・キャピタル・インベストメントが務めた。資金調達をきっかけに国内外でのM&Aや採用活動を加速させる。

「はぐくみ基金」 ベター・プレイスが3億8,000万円調達

企業年金制度「はぐくみ基金」の導入・設計などを手がけるベター・プレイスは8月23日、シリーズBとして第三者割当増資で3億8,000万円を調達したと発表した。

同社の推進する「はぐくみ基金」は、医療・保育・介護などに携わる人たちの福利厚生や資産形成を支援するために設立された確定給付企業年金基金。加入者の元本が保証されるほか、加入者自らが運用商品を選ぶ必要がないなどのメリットがある。

発表によると、2023年7月時点で1,386事業所・45,000人超が加入している。ベター・プレイスは調達をきっかけに、地方銀行との提携を強化するなどして「はぐくみ基金」の普及を加速させたいとしている。

植物性原料100%の「UMAMI EGG」 UMAMI UNITED JAPANが2億4,000万円調達

植物性卵(プラントベースエッグ)の研究開発・販売を手がけるUMAMI UNITED JAPANは8月23日、プレシリーズAラウンドで2億4,000万円を調達したと発表した。

同社が開発する「UMAMI EGG」は、こんにゃく粉などから作られた植物性原料100%の代替卵。粉末タイプの同製品は豆乳と混ぜ合わせて加熱するとオムレツやスクランブルエッグになり、焼き菓子などの材料としても応用できる。

同社の発表によると、2022年秋から始まった鳥インフルエンザの蔓延を受け、食品メーカーの開発案件が急増した。今後は研究開発のほか、成長市場と捉えるアメリカやヨーロッパでの事業開発を加速させる。

注目の資金調達企業

Brave group

調達額:19億9,000万円

調達先:シンプレクス・キャピタル・インベストメント(リード) / 東京理科大学イノベーション・キャピタル / HIRAC FUND2号投資事業有限責任組合 / リヴァンプ / アドウェイズ・ベンチャーズ

備考:シリーズDファーストクローズ

ベタープレイス

調達額:3億8,000万円

調達先:東京大学協創プラットフォーム開発(リード) / PARAMOUNT BED Healthcare Fund / 15thRock / みずほキャピタル / ちゅうぎんキャピタルパートナーズ / 大分ベンチャーキャピタル / ほくほくキャピタル / 紀陽キャピタルマネジメント / 四銀地域経済研究所 / その他個人投資家

備考:シリーズBラウンド

UMAMI UNITED JAPAN

調達額:2億4,000万円

調達先:Beyond Next Ventures / ジェネシア・ベンチャーズ

備考:プレシリーズA

xenodata lab.

調達額:1億8,000万円

調達先:アイビス新成長投資事業有限責任組合第6号 / 佐銀キャピタル&コンサルティング / 香川証券 / エアトリ / OKBキャピタル / 名南M&A

備考:エクステンションラウンド

建ロボテック

調達額:1億5,000万円

調達先:リアルテックファンド3号投資事業有限責任組合(リード) / NTTファイナンス / りそなキャピタル8号投資事業組合 / NCBベンチャー投資事業有限責任組合 / HOXIN

備考:シリーズB

注目のスタートアップニュース

スパークル

東北地域の企業と全国のスタートアップが繋がる新しいビジネスマッチングプログラム『INNOVATION NEXUS TOHOKU 2023』が開催決定

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000017.000107076.html(2023/08/21)

ヒューリズム

クリエイティブ業界にフェアネスを。実績から探せて、繋がる。企業とクリエイターのビジネスマッチングサービス「opusr」本日リリース。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000121732.html(2023/08/23)

TDAI Lab

東大発ベンチャーTDAI Lab、生成AIや人間が書いた文章の真偽を瞬時に判定するAIツールを提供開始。

https://techable.jp/archives/217795(2023/08/24)

資本業務提携ニュース

AWL × キヤノンマーケティングジャパン

強みであるエッジデバイスに最適化されたAIモデル開発の基盤技術であるAWL Engineや、そのAI精度維持機能であるAWL Trainerといったコア技術に磨きをかけるとともに、今後の持続的な成長を支えるグローバルな研究開発体制の強化に邁進する方針だ。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000042.000046547.html (2023/8/22)

エイチ × ボルテックス

ChatGPTをはじめとするAI技術を用いて問合せ対応や経費精算、出張・会議室・ワークペースの手配などをワンストップで完了する業務効率改善サービスや、テナントにはオフィス空間だけでなく業務効率改善サービスも提供し、より快適なオフィス体験を届けたいとしている。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000150.000012519.html (2023/8/22)

Beso × アーリークロス × RSM汐留パートナーズ × セブンセンス × 矢崎会計事務所 × 矢野会計事務所

理士業務の難題を解決し、より効率的で正確な業務遂行を可能にする新たなソリューションを目指すとしている。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000023.000059953.html (2023/8/22)

フーズカカオ × 東洋製罐グループホールディングス

機能性の高い容器、充填技術など包装容器関連技術を活用した原料研究開発や最終商品の流通を行い、スペシャルティカカオの持つ芳醇な香りや栄養を活かした製品づくりのため、同社の持つ食品にまつわる環境コントロール技術を活かし、“カカオのプレミアムサプライチェーン構築”を目指す。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000022.000032521.html (2023/8/22)

アイ・グリッド・ソリューションズ × 鈴与商事

太陽光PPA事業推進における相互協力を行っていく。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000064.000043561.html(2023/08/22)

M&Aニュース

Candee

M&A発表日:2023/8/21

取得日:2023/7/31

買収額:非公開(全株式取得)

買収先:小学館

Toremoro

M&A発表日:2023/8/23

取得日:2023/9/01

買収額:非公開

買収先:USEN-NEXT HOLDINGS

IPOニュース

【新規上場承認企業】

オートサーバー

上場承認日:2023/8/22

上場予定日:2023/9/26

ネットスターズ

上場承認日:2023/8/22

上場予定日:2023/9/26

AVILEN

上場承認日:2023/8/22

上場予定日:2023/9/27

STARTUP DB先週のリリース記事

五常・アンド・カンパニー、シリーズEは総額141億円に。大型蓄電池のパワーエックス「いよいよ出荷始まる」【最新スタートアップニュース】

(リリース日:2023/08/21)

【ランキング】スタートアップ向け融資に積極な金融機関やVCは?

(リリース日:2023/08/23)

【2025年上半期】国内スタートアップ投資動向レポート

日本のスタートアップは、世界の経済動向や技術の進化に対応しながら、状況を変化させている。2025年上半期の資金調達金額は速報値で3,810億円で着地し、未だ調達環境が良くなってきているとは言えず横ばいの状態だった。米国では、前期に続きAI関連企業への集中が顕著で、PitchBookのデータによると、2025年Q1時点でAIへの資金調達額は全体の約7割に達している。こうした環境の中で、日本の国際競争力を高めるために注力すべき成長産業は何か。本レポートでは、日本の成長産業の変化を捉え、今後の成長の可能性を分析する。これからの日本の経済成長の鍵を見出すために、本レポートが一助となれば幸いである。