2022年12月に発表された資金調達を金額ベースでランキング形式にまとめた。
再生可能エネルギーの導入に向けたコンサルティング事業などを手掛けるクリーンエナジーコネクトが87億6,000万円でトップだった。同社は1月から12月までの年間を通じたランキングでも5位に浮上した。ランキングは以下の通り。
(11月に資金調達が実施され、12月に発表されたものも含む)
・「グリーンプロジェクトボンド」で87億6,000万円を調達したクリーンエナジーコネクトがトップに。1月から12月までの年間を通じたランキングでも5位に浮上・HIFU(ハイフ)治療装置のソニア・セラピューティクスが23億5,000万円を調達し2位・10億円以上の調達を発表したのは9社
87億6,000万円を調達してトップに立ったのはクリーンエナジーコネクト。同社は再生可能エネルギーの導入を検討する企業に対し、計画立案から実行支援、それに導入後の効果検証などを一括で提供する。
今回の調達はグリーンプロジェクトボンドによるもの。環境問題の解決につながるプロジェクトに必要な資金を調達する債券のことで、出力50キロワット未満の「低圧太陽光発電所」の開発に充てる。
環境省によると、グリーンボンドの発行をめぐっては、外部機関が資金の使途や管理運営体制などについて第三者評価を実施することがある。クリーンエナジーコネクトは評価を受けた結果、最高ランクの総合評価を取得したとしている。
2位のソニア・セラピューティクスは集束超音波(HIFU)治療装置の研究開発に取り組む。シリーズBとして、既存投資家5社と新規投資家6社を引受先とする第三者割当増資で23億5,000万円を調達した。
同社が開発を進めるHIFU(ハイフ)治療装置は、集束超音波(High-Intensity Focused Ultrasound=HIFU)を照射してがんを加熱・壊死させることができる。放射線被曝がないため繰り返し治療を受けられるほか、体への負担も少ないなどのメリットがあるという。
3位は第三者割当増資で20億円を調達したオプティマインド。累計調達額は31億円となった。
宅配物などが物流の最終拠点に到着してから、エンドユーザーに届くまでの最終工程を指す「ラストワンマイル」の最適化を目指すスタートアップ。「どの車両が、どの訪問先を、どの順に回るか」といった配送計画を提案する「Loogia(ルージア)」を提供する。
・クリーンエナジーコネクトが5位に浮上・パワーエックスは14位まで上昇。共に再生可能エネルギー手がける・年間の資金調達額が100億円を超えた企業は10社に
2022年1月から12月までのランキングでは、クリーンエナジーコネクトが5位に浮上した。EV(電気自動車)向けのバッテリー搭載型急速充電器などの販売を見込むパワーエックスも14位まで順位を上げた。両社はサービスこそ異なるものの、再生可能エネルギーを手掛ける点は共通する。
上位勢は変わらず、カナダの大手年金基金・ケベック州貯蓄投資公庫(CDPQ)からの総額700億円の資金調達を発表した自然電力を筆頭に、UPSIDER、アルムなどが並んでいる。
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