ランキングレポート

国内スタートアップ資金調達金額ランキング(2022年1月-8月)

2022-09-16
STARTUPS JOURNAL編集部
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STARTUPS JOURNAL編集部

3社が新規ランクイン、資金調達ラウンドの完了を2社が発表

2022年1-8月の国内スタートアップ資金調達金額ランキングにおける新規ランクイン企業は、CureAppスプレッドアンドパッドの計3社だ。CureAppは医療機関向けの病気治療アプリ「CureApp SC」などを提供するスタートアップ。2022年8月、カーライルとの間に戦略的提携を締結し、シリーズGラウンドにおいて総額70億円の資金調達を実施。同社の累計資金調達額は約134億円となった。今後、カーライルのグローバルなヘルスケア分野における実績・知見を活用し、日本および海外で販売・流通ネットワークの拡充と、マーケティングや製品開発プラットフォームの強化を行っていくとしている。なお、投資実行後にカーライルから取締役1名も派遣されています。サステナブル野菜ブランド「ベジタス」を提供するスプレッドは2022年8月、シリーズAラウンドにおいて、事業会社およびエンジェル投資家からの第三者割当増資により総額40億円の資金調達を実施した。今回の資金調達を通して、新技術の開発投資、商品の販路拡大、新規事業の研究開発、海外事業開発への投資を行っていく。クラウド型建設プロジェクト管理サービス「ANDPAD」を提供するアンドパッドは2022年7月に合計20億4,400万円の資金調達を実施したことが登記簿より確認された。太陽光発電システムの第三者所有サービス「シェアでんき」を提供するシェアリングエネルギーは2022年8月、シリーズBラウンドファイナルクローズにおいて全国地銀系VCを中心として複数の金融機関と資本提携を締結し、3億6,000万円を調達した。パワーエックスは2022年6月に5億2,000万円の資金調達を実施したことが登記簿から確認できた。同社は8月に調達総額約50億7,000万円でシリーズAラウンドが完了したことを発表している。

累計資金調達額100億円超えは15社に増加

トップ20にランクインしている企業のうち、累計資金調達金額が100億円を超えている企業は、先月と比べてCureAppアンドパッドの2社分増え、15社となった。その顔ぶれはアルムLegalForceティアフォーSpiberソフトバンクロボティクスグループクリーンエナジーコネクトSynspectiveテラドローンAIメディカルサービスRapyuta RoboticsCureAppUPSIDERアンドパッドKyashAnyMind Groupだ。2022年9月5日時点で、2022年8月における資金調達金額の中央値は1億9,490万円、平均値は5億4,104万円、資金調達合計金額は508億5,865万円となった。(一部融資や社債での資金調達を含む)

ランクイン企業のピックアップニュース

AnyMind Group

AnyMind Group、Webメディア向けにブラウザゲームをサイトに実装できる新機能「AnyManager GAMES」をローンチhttps://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000193.000018392.html(2022/08/04)

Kyash

デジタルウォレットアプリ「Kyash」、本人確認不要で銀行口座の登録・入金に対応https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000102.000020416.html(2022/08/15)

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UPSIDER、カード決済で利用しているサービスと決済額を一覧化する「利用先リスト」ページをリリースhttps://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000024.000076272.html(2022/8/23)

​​Synspective

Synspective(シンスペクティブ)がSARデータ解析による、災害発生前の地盤変動から災害予兆変動を検知する”斜面不安定性検知機能”を開発https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000039.000052943.html(2022/08/26)

アルム

日本で初めて開発された治療計画プログラムを付随した脳動脈瘤コイル留置用ステントが薬事承認https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000061.000044577.html(2022/08/31)STARTUP DBでは次月以降も引き続き、国内スタートアップ資金調達金額ランキングと主要トピックに関する記事をリリースしていく。

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【2025年上半期】国内スタートアップ投資動向レポート

日本のスタートアップは、世界の経済動向や技術の進化に対応しながら、状況を変化させている。2025年上半期の資金調達金額は速報値で3,810億円で着地し、未だ調達環境が良くなってきているとは言えず横ばいの状態だった。米国では、前期に続きAI関連企業への集中が顕著で、PitchBookのデータによると、2025年Q1時点でAIへの資金調達額は全体の約7割に達している。こうした環境の中で、日本の国際競争力を高めるために注力すべき成長産業は何か。本レポートでは、日本の成長産業の変化を捉え、今後の成長の可能性を分析する。これからの日本の経済成長の鍵を見出すために、本レポートが一助となれば幸いである。

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