ニュースサマリー

【11月第4週資金調達サマリー】 CXプラットフォーム「KARTE 」を提供するプレイド、Googleから資金調達を実施

2019-12-02
STARTUPS JOURNAL編集部
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STARTUPS JOURNAL編集部

注目の大型資金調達

プレイド

https://startup-db.com/ja/companies/3718/plaid

調達額:調達金額非公表調達先:Google

2011年に元楽天の倉橋健太氏が設立した、インターネットにおけるインフラ構築を展開するスタートアップ。事業領域はデジタルマーケティングであり、主力事業はCX(顧客体験)プラットフォームの「KARTE」である。このサービスは、リアルタイムで来訪者の性別や年齢、名前や過去の訪問回数といった情報を知る事ができ、その情報によって一人ひとりに沿った接客をWeb上で行う事が出来るというものである。正式にローンチした2015年3月以降、導入企業・サイト数は純増を続けており、各導入サイトのユニーク・ユーザー数を足し上げた3年間の累計解析ユーザーは22億人、2018年時点の流通金額で年間5,480億円以上のデータを解析している。その取引先にはマネックス証券やキリンなどの大企業も含まれている。2019年11月27日にはGoogleから資金調達を実施した。Googleからの出資は日本で2社目である。この出資をきっかけに、「KARTE」へのGoogle Cloudの機械学習やAI(人工知能)技術の統合において、協業していく予定だ。これにより、今まで以上に高機能で拡張性の高い、安全なクラウドプラットフォームを企業に提供することが可能となり、エンドユーザーにおけるパーソナライズとCX(顧客体験)の向上を実現して行く。日本におけるクラウド市場の拡大に向けても協業していく。

※プレイド共同創業者、倉橋氏/柴山氏のインタビュー記事https://media.startup-db.com/interview/plaid

A.L.I.Technologies

https://startup-db.com/ja/companies/5655/ali

調達額:約23.1億円調達先:JR西日本イノベーションズ / SGインキュベート / ちばぎんキャピタル / ふくおかフィナンシャルグループ / オプトベンチャーズ / サファイア・キャピタル / テックアクセルベンチャーズ / トラスト・テック / 三井住友海上キャピタル / 三菱日立パワーシステムズ / 三菱電機 / 京セラ / 山梨中銀経営コンサルティング / 新生企業投資 / 日本アジアグループ / 西部ガスグループ

主にドローン、ブロックチェーン、マイニングマシンの研究・開発やそれらに関連した技術のコンサルティングを展開しているスタートアップ。2019年現在、世界最大規模のブロックチェーンプラットフォームの確立のためブロックチェーンエンジニアや東京オリンピックに向けたホバーバイクの完成を目指して多様なエンジニアを募集。東京電力ホールディングスからのドローンハイウェイ構想に向けた技術調査受託、FAI(国際航空連盟)とのドローンレーシング世界大会に向けた協力体制構築、みんな電力とのブロックチェーン技術を活用したP2P電力取引システムの開発などに取り組んでいる。2019年11月には23億1000万円の資金調達を実施。調達した資金を活用し、ホバーバイク「XTURISMO™ LIMITED EDITION」の開発最終化と、2020年からの販売活動を実現するための投資に充てていく方針だ。

※A.L.I.Technologies小松会長のインタビュー記事

https://media.startup-db.com/interview/aerial-lab-industries

日本農業

https://startup-db.com/ja/companies/17582/nihonagri

調達額:約8億円調達先:オイシックス・ラ・大地 / デンソー

日本の農産物の輸出や品種の保護を主なビジネスとするアグリスタートアップ。現在、タイ・インドネシア・フィリピン・香港・台湾を中心とした東南アジア諸国へ主にリンゴを輸出している。主な事業内容として、農産物の輸出、輸出に取り組む可能性のある生産者、生産組合への営業活動、輸出向け農産物の買い取り、海外ニーズの伝達・生産への落とし込みのサポート、物流分野においてフォワーダーと協業の下、最適な物流のアレンジ、全国画一の弊社指定の規格・等級の下、流通、海外小売り・輸入業者への営業活動、現地の調査会社と協業の元ブランド確立のためのマーケティングなどを行う。同社は2019年度の”ICC KYOTO 2019 CATAPULT GRAND PRIX”に登壇し、優勝を果たした。2019年11月には総額8億円の資金調達に成功。調達資金は、タイにおける日本品質の青果の生産実証、品種の知財保護策立案、国内農園への出資、東南アジアにおけるマーケティング費用などに充てられる見込みだ。

QunaSys

https://startup-db.com/ja/companies/17488/qunasys

調達額:2.8億円調達先:ANRI / グローバル・ブレイン / 新生企業投資

量子コンピュータのソフトウェア(アプリケーション)を開発するスタートアップ。これまで舞台裏で活躍してきた量子物理学を表舞台に引き出し、量子性を積極的に利用することで、既存のテクノロジーで成しえなかった技術を実現するために設立された。同社が取り組む量子コンピュータとは、量子力学のルールを用いて計算するコンピュータである。一般的なコンピュータではこの「0」か「1」どちらか一方の状態をとるビットを使っているが、量子コンピュータで使う量子ビットでは「0」と「1」を重ね合わせた状態で計算できる。この性質により、たとえば10個の量子ビットがあれば2の10乗、1024通りの重ね合わせ状態を保持することができるようになるという。これにより何か問題を解く際に、たくさんの可能性を重ね合わせた中からもっともらしい答えを高確率で、かつ高速で求める事を可能にする。今後はエンジニアを中心に人材採用を強化しながらアルゴリズム・ツールの開発を加速させるほか、量子情報・量子化学の研究者コミュニティの活性化など、量子コンピュータ技術の社会実装に向けたエコシステム作りも行っていく計画だ。

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