ニュースサマリー

超小型衛星を開発する東大発のアークエッジ・スペース、シリーズBで総額80億円を調達!ARグラス向けの空間認識ソフトウエア「Cellid SLAM」を開発するCellid、総額20億円を調達!【最新スタートアップニュース】

2025-02-10
STARTUPS JOURNAL編集部
Editor
STARTUPS JOURNAL編集部

国内の成長産業やスタートアップに関する幅広い情報を収集・整理し、検索可能にした情報プラットフォーム「STARTUP DB」では毎週、スタートアップニュースサマリーを配信している。

▼トピックス

・超小型衛星を開発する東大発のアークエッジ・スペース、シリーズBで総額80億円を調達!宇宙技術を活用した地球規模の課題解決と持続可能な開発に貢献することを目指していく。

・ARグラス向けの空間認識ソフトウエア「Cellid SLAM」を開発するCellid、総額20億円を調達!ウェイブガイド技術のデファクトスタンダード化を目指し、日本の光学材料・半導体加工企業との協業を深めることでグローバル市場への展開を加速させる。

・適性検査クラウド「ミキワメ」を提供するリーディングマーク、総額16億2,000万円の資金調達を実施!今後もHRテック×AIの革新を進め、日本企業の人材活用や組織マネジメントを支援するプラットフォームとしての地位を確立していくとしている。

超小型衛星開発のアークエッジ・スペース、シリーズBで総額80億円を調達

2025年2月4日、超小型衛星コンステレーションの開発を手掛けるアークエッジ・スペースは、シリーズBラウンドで総額80億円の資金調達を実施したと発表した。今回のラウンドには、インキュベイトファンドJICベンチャー・グロース・インベストメンツWiLをリード投資家とし、計15社が出資を行った。これにより、同社の累計資金調達額は107億円となった。

アークエッジ・スペースは、IoTデータ収集、リモートセンシング、船舶向け通信(VDES)、光通信などに対応可能な6U衛星の開発を進めてきた。

また、JAXAと共同で月面測位衛星システムの開発を推進し、低軌道衛星測位(LEO-PNT)技術の確立にも取り組んでいる。これにより、宇宙インフラの拡充と商業利用の拡大を見据えた技術開発を進めている。

今回の資金調達により、同社は商業衛星コンステレーションの構築を加速させ、船舶・海洋の通信ネットワーク強化やリモートセンシング技術の高度化を推進する予定だ。

今後は、国内外の政府機関や民間企業との協力を強化し、宇宙技術を活用した地球規模の課題解決と持続可能な開発に貢献することを目指していく。

Cellid、ARグラス用ディスプレイ開発強化に向けて総額20億円を資金調達

ARグラス向けの空間認識ソフトウエア「Cellid SLAM」を開発するCellidは、日本政策投資銀行をリード・インベスターとし、モアマネジメント15th RockFFGベンチャービジネスパートナーズ京セラグローバル・ブレインのCVCファンドを引受先とする第三者割当増資により、総額20億円の資金調達を実施したと発表した。これにより、同社の累計資金調達額は52億円に達した。

同社は、ARグラス用ディスプレイおよび空間認識エンジンの開発を手掛けており、特に広視野かつ軽量なウェイブガイド技術で業界をリードしている。昨年11月には、光学シースルーディスプレイ方式を採用したメガネ型ARグラスのリファレンスデザインを発表し、約58gの軽量化を実現した。これにより、日常的な長時間使用にも適した快適な装着感を提供できるとしている。

今回の調達資金を活用し、国内外の優秀な人材を獲得し、技術開発力を強化する計画を立てている。特に、ウェイブガイド技術のデファクトスタンダード化を目指し、日本の光学材料・半導体加工企業との協業を深めることでグローバル市場への展開を加速させる

「ミキワメ」を提供するリーディングマーク、16.2億円の資金調達を実施

2025年2月5日、リーディングマークは、フェムトパートナーズをリード投資家とし、既存・新規投資家10社および商工組合中央金庫からの融資を含め、総額16億2,000万円の資金調達を実施したと発表した。これにより、同社の累計資金調達額は30億円を突破した。

また、同日、新たなHR×AIプロダクト「ミキワメ マネジメント」を正式にリリースし、AI活用を強化することで離職防止や生産性向上を支援する新機能開発を推進する。

リーディングマークが提供するHRプラットフォーム「ミキワメ」は、適性検査やエンゲージメントサーベイを活用し、採用のミスマッチ防止や従業員の定着率向上を支援するサービス。これまでに累計4,000社以上が導入し、受検者数は130万人を突破している。

今回の資金調達により、同社は「ミキワメ」シリーズのさらなる認知拡大と利用企業の増加を目指す。また、HR×AI領域の新プロダクト開発を年に複数回リリースし、企業の離職防止・生産性向上をサポートする新機能を強化する方針だ。

今後も、リーディングマークはHRテック×AIの革新を進め、日本企業の人材活用や組織マネジメントを支援するプラットフォームとしての地位を確立していくとしている。

注目の資金調達企業 

アークエッジ・スペース

調達額:80億円
調達先:インキュベイトファンド(リード) / JICベンチャー・グロース・インベストメンツ(リード) / WiL(リード)/ 三菱UFJ銀行 / SMBCベンチャーキャピタル / SMBC日興証券 / みずほキャピタル / ヒューリックスタートアップ / 未来創造投資事業有限責任組合 / 清水建設 / 静岡キャピタル / スパークス・アセット・マネジメント / 三井住友海上キャピタル / スカパーJSAT / フォースタートアップス1号投資事業有限責任組合
備考:シリーズBラウンド / 清水建設とは資本業務提携 / 累計調達額107億円

Cellid

調達額:20億円
調達先:日本政策投資銀行(リード) / モアマネジメント / 15th Rock / FFGベンチャービジネスパートナーズ / KVIF-Ⅰ投資事業有限責任組合
備考:累計調達額約52億円

リーディングマーク

調達額:16億2,000万円
調達先:フェムトパートナーズ(リード) / ジャパン・コインベスト4号投資事業有限責任組合 / 三菱UFJキャピタル9号投資事業有限責任組合 / XTech Ventures / SBI新生企業投資 / 協創プラットフォーム開発1号投資事業有限責任組合 / マネーフォワード / DGりそなベンチャーズ1号投資事業有限責任組合 / TNBI一号投資事業有限責任組合 / 商工組合中央金庫
備考:融資を含む / 他個人投資家による調達を含む / 累計調達額30億円超

Gaudi Clinical

調達額:13億5,000万円
調達先:JICベンチャー・グロース・インベストメンツ(リード) / ジャフコグループ / 三井住友海上キャピタル / サムライインキュベート / KISCO / みずほキャピタル / 未来創造キャピタル / 静岡キャピタル
備考:シリーズAラウンド / 累計調達額約17億6,000万円

TOKYO GameFi

調達額:10億5,000万円
調達先:SBIインベストメント  / デジタルハーツホールディングス
備考:その他の2社投資家を含む / J-KISS型新株予約権の発行 / シードラウンド2期 / 累計調達額18億5,000万円

資本業務提携ニュース

ゲシピ × プログリット

eスポーツ英会話事業のさらなる事業拡大を目指すとともに、eスポーツやメタバースの世界を通じた一人ひとりの可能性を広げるコンテンツを提供していく方針だ。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000090.000031716.html(2025/02/05)

フォースバレー・コンシェルジュ × AAIC Investment Pte. Ltd.

双方のコラボレーションを通じて、日本の人手不足解消に寄与するとともに、世界中の企業とアフリカの人材が出会える社会を目指して協業していく方針だ。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000107.000040269.html(2025/02/06)

アジラ × 大成

アジラの持つ高度なAI技術と、大成の施設管理における豊富な知見を融合することで、業界全体のDX推進を加速させていく方針だ。
https://jp.asilla.com/post/taisei-20250131(2025/01/31)

M&Aニュース

BUZMA

M&A発表日:2025/01/31(プレスリリースは2025/02/03)
取得日:2025/03/07
買収額:非公表(全株式を譲渡し完全子会社化)
買収先:バリューコマース

メロン

M&A発表日:2025/02/03
取得日:2025/04/01
買収額:非公表(51%の株式を譲渡し子会社化)
買収先:データ・アプリケーション

クルトン

M&A発表日:2025/02/07
取得日:2025/04/01
買収額:3億60万円(全株式を譲渡し完全子会社化)
買収先:スペースマーケット

無料メールマガジンのご案内

無料のメルマガ会員にご登録頂くと、記事の更新情報を受け取れます。プレスリリースなどの公開情報からは決して見えない、スタートアップの深掘り情報を見逃さずにキャッチできます。さらに「どんな投資家から・いつ・どれくらいの金額を調達したのか」が分かるファイナンス情報も閲覧可能に。「ファイナンス情報+アナリストによる取材」でスタートアップへの理解を圧倒的に深めます。