国内の成長産業やスタートアップに関する幅広い情報を収集・整理し、検索可能にした情報プラットフォーム「STARTUP DB」では毎週、スタートアップニュースサマリーを配信している。
エネルギー取引マーケットプレイスを運営するenechainは、4月26日、シリーズBの第三者割当増資、ならびに大手銀行四行からの追加の長期借入により、総額60億円を調達した。
シリーズBラウンドでの資金調達は、既存投資家としてDoll Capital Managementとミネルバ・グロース・パートナーズ、新規投資家としてJPインベストメント、Soros Capital Management等に加え、国内の電力卸取引の有力プレーヤーである JERA、関西電力の投資子会社K4 Ventures、中国電力、中部電力ミライズ、北海道電力、大阪ガス、東京ガス、住友商事、三菱商事の9事業者と、SMBCベンチャーキャピタル、みずほキャピタル、三井住友信託銀行、三菱UFJキャピタルが引き受けた。
enechainは、あらゆるユーザーが、オンライン上のマーケットプレイスにて、電力やLNGといったエネルギー商品を、ワンクリックで自由に売買できる世界の実現を目指した会社でeSquareという、電力や燃料、環境価値といったエネルギー商品をオンライン上で売り買いできるマーケットプレイスを運営している。このサービスを通して取引することで、取引相手となる企業を探す手間や、取引の度に個別に交渉する膨大なコスト、取引時の相手方の信用リスクの低減をサポートしているという。
今回の資金調達を通して、今後はプロダクトの改善、機能追加、AI技術の組み込みによるユーザー体験向上を図るという。また、エンジニアやビジネス職種での採用強化を進め、日本のエネルギーマーケットを世界に比肩するものにする計画だそう。
あらゆる条件下において車が人間の代わりに運転操作を行う「完全自動運転」を実現するために開発を進めるTuringが、4月23日にプレシリーズAラウンド前半で総額30億円を調達した。ANRIをリード投資家とし、デジタルハーツホールディングス、DIMENSION、未来創造キャピタル、みずほキャピタル、NTTドコモ・ベンチャーズ、ヤンマーベンチャーズ、Z Venture Capital、そのほか個人投資家などの出資によるものである。
Turingは、カメラから取得したデータのみで運転に必要なすべての判断をAIが行うE2E(End-to-End)の自動運転開発に取り組むスタートアップ。走行データに存在しない状況でも、倫理的に対応可能なシステムを構築し、ルールベースでは到達困難なレベル5の完全自動運転実現を目指しているという。
今回の資金調達は、新しい計算基盤「Gaggle Cluster」の構築と、2025年の実用化を目指す「Tokyo30」プロジェクトに充てられるそう。また、MLエンジニアの積極採用を通じて開発体制を強化する計画だという。
東京大学協創プラットフォーム開発が4月25日、大学発のスタートアップを支援する新しい投資ファンドである大学発スタートアップ等促進ファンド投資事業有限責任組合(ASAファンド)を設立した。東京都と東急不動産をLP出資者としてファーストクローズを迎え、ファンド規模拡大を継続するという。
ASAファンドは、大学発スタートアップに投資・支援する大学VCファンド等に出資を目的としている。グローバルに展開できるスタートアップを育成・支援するために大学を中心に豊富に存在している技術シーズを掘り起こし、事業化を支援するそうだ。
さらに、東京大学周辺のエコシステムを活用しながら、全国および国際的なネットワークを拡大し、革新的なディープテックスタートアップの育成を進める計画である。ディープテック・スタートアップを支援する新興VCの組成支援を通じて、日本全体のスタートアップ・エコシステムを強化し、グローバル・ディープテック・スタートアップの創出拠点を目指すそうだ。
調達額:60億円
調達先:Doll Capital Management / ミネルバ・グロース・パートナーズ / JPインベストメント / Soros Capital Management / JERA / K4 Ventures / 中国電力 / 中部電力ミライズ / 北海道電力 / 大阪ガス / 東京ガス / 住友商事 / 三菱商事 / SMBCベンチャーキャピタル / みずほキャピタル / 三井住友信託銀行 / 三菱UFJキャピタル
備考:シリーズBラウンド / 融資含む
調達額:30億円
調達先:ANRI(リード) / デジタルハーツホールディングス / DIMENSION / 未来創造キャピタル / みずほキャピタル / NTTドコモ・ベンチャーズ / ヤンマーベンチャーズ / Z Venture Capital / 個人投資家
備考:プレシリーズAラウンド
調達額:20億円
調達先(第三者割当増資):Coral Capital(リード) / JPインベストメント(リード) / SMBCベンチャーキャピタル / One Capital / みずほキャピタル / salesforce.com
調達先(融資):日本政策金融公庫 / 商工組合中央金庫 / 静岡銀行 / 東日本銀行
備考:融資含む、salesforce.comはSalesforce Venturesを通して出資
調達額:11億8,000万円
調達先:MPower Partners Fund L.P.(リード) / D3バイオヘルスケアファンド(リード) / 旭化成 / 三菱商事 / 神戸大学キャピタル / みずほキャピタル / SMBCベンチャーキャピタル
備考:シリーズAラウンド
調達額:11億5,000万円
調達先:商工組合中央金庫 / 三菱UFJ銀行 / JA三井リース / 紀陽銀行 / 北國銀行
備考:累計調達額は41億5,000万円 / デットファイナンス
ヤフー元社長の小沢氏、100億円のVCファンド設立
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC15ARO0V10C24A4000000/ (2024/4/22)
「東京大学周辺」のエコシステム発展の成功モデルを日本全体に拡大し、大学発スタートアップの創出拠点を目指す
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000131.000025017.html (2024/4/25)
開発と実行まで一気通貫で支援可能な強固な体制でXR領域の新規事業開発を推進していくという。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000268.000016318.html (2024/4/22)
生成AI/LLM(大規模言語モデル)技術を活用した共創事業を通じて、日本経済のさらなる成長に貢献することを目指していくという。https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000069.000022635.html (2024/4/24)
新たな顧客価値の提案を目指し、両社の強みを活かした共創を進めていくという。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000083.000034417.html (2024/4/25)
M&A発表日:2024/04/25
取得日:2024/06/01
買収額:4億800万円(全株式取得)
買収先:キャスター
【新規上場企業】
上場日:2024/04/24
公開価格:1,200円
初値:1,205円(公開価格比:+5円、+0.41%)
時価総額初値:221億500万円
上場日:2024/04/25
公開価格:1,900円
初値:2,030円(公開価格比:+130円、+6.84%)
時価総額初値:101億8,000万円
【新規上場承認企業】
上場承認日:2024/04/22
上場予定日:2024/05/28