コラム

スタートアップ起業家、投資家がおすすめ、新社会人が読むべき本33選

2019-03-29
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STARTUPS JOURNAL編集部
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STARTUPS JOURNAL編集部

今年も4月に多くの新社会人が誕生する。

今回、STARTUP DB編集部では平成最後となる新社会人を応援すべく、これまでSTARTUP DB MEDIAにてインタビューさせていただいた起業家や投資家のみなさまに「新社会人におすすめする読むべき本」のアンケートを実施した。

これから新たな門出を迎える新社会人には、ぜひ参考にしていただきたい。また、新社会人でないビジネスパーソンにとっても、学びとなる本ばかりのため、まだ読んでいない本があれば一度手にとってみてはいかがだろうか。

スタートアップ起業家編(順不同)

ヘイ株式会社/代表取締役社長:佐藤裕介

eボーイズ
UBER や Twitter などグローバルテックスタートアップに投資する95年設立の米国トップ VC のひとつである Benchmark Capital の日々を描いたノンフィクション。00年出版ではあるが、ネットバブルの中で新しい付加価値が生み出されるほんの短い瞬間を生々しく切り取った不朽の名作。いまや生活インフラとして必要不可欠となった、あって当たり前のサービスや価値がどのように創出されたのか。未来を見通していたと今振り返れば思える創業者や初期投資家の、当時の苦悩や五里霧中な状況を本書を通じて追体験することで真に新しい価値をつくりだすとはどういうことかを学ぶことができる。

株式会社ミラティブ/代表取締役:赤川隼一

反脆弱性
新卒はとかく社内の「常識」をインストールされがちですが(それは必ずしも悪いことばかりではないのですが)、常識を健全に疑い、本質的に長く価値を提供しつづけるために必要なものは何か、現代をどういう時代と捉えてその上で重視すべきことは何か、などを自分の頭で考えるヒントをくれる預言的な書のため。

株式会社Finatextホールディングス/代表取締役CEO:林良太

NETFLIXの最強人事戦略ティール組織
自分が働く会社がイケてる会社かどうかというのを判断する羅針盤
上機嫌の作法
社会人というかビジネスマンとして持つべき素養

株式会社SmartHR/代表取締役社長:宮田昇始

Running Lean
机上の空論で、ギャンブルのようにしかサービス開発をしていなかった私達が、顧客が本当に欲しかったものを科学的につくれるようになった本です。それまでは当たるか/当たらないかわからないサービスを、数ヶ月かけて企画・開発し、公開後にはじめてユーザーの反響を確かめるという無駄なやり方をやっていました。その結果、会社をつくって約2年間を誰も欲しいと思っていないサービスの開発に費やしてしまいました。この本のおかげで、現在のSmartHRに行き着くことができ、SmartHRは公開から3年で2万社を超える企業にご利用いただいています。

株式会社ココナラ/代表取締役CEO:南章行

V字回復の経営
大企業かベンチャーかに関わらず必ず起こる、組織の思考停止、変化への嫌悪、政治性による改革への抵抗など、組織の病とそれに対する処方箋がリアリティをもって描かれている小説型ビジネス書。若手であれば改革を推進する立場にはないかもしれないが、長いキャリアの初期段階で、ダメな組織とは何であるかを知っておくことは、いつか何かの役に立つ。時代を超えた名著。

ICCパートナーズ株式会社/代表取締役:小林雅氏

生き方―人間として一番大切なこと
新社会人になると「早く成果を出したい」「上司から評価されたい」など思う人が多いと思います。しかし、大切なのは人として正しいことをすること。人間として一番大切なことは何か?を「生き方」から学ぶことが社会人人生のスタートに必要なことです。最初はわからないかもしれませんが、大切なことはすぐにはわからないのでいろいろな経験してまた読みことをおすすめします。

株式会社ヤプリ/代表取締役:庵原保文

「エンタメ」の夜明け ディズニーランドが日本に来た!
事を動かす、人を動かす、事業を創る。起業家、そして起業家マインドを持ってビジネスをする全ての人たちにおすすめする。不可能と思える大きなチャレンジや新しいビジネスは、ひとりの諦めない人間、夢を抱く人間からコトが始まる。業界や職種に関わらず、これからの日本に必要なのは全員が企画者でありプロデューサーになること。事を動かす「プロデューサー」とは何か、が分かる一冊です。

株式会社エブリー/代表取締役:吉田大成

ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか
独占企業を築くための「ラストムーバー・アドバンテージ」、つまり終盤を制するための考え方という点に共感するため。

ベルフェイス株式会社/代表取締役:中島一明

人生の地図
これを10代で読み、自分の目で見たいと思い世界一周に出かけました。写真とメッセージだけの本ですが、若い人にはこれを受け止める感受性は持っていて欲しいと願います。
金持ち父さんの投資ガイド 上級編―起業家精神から富が生まれる
賛否両論ありますが、一生いち従業員として働く以外にも選択肢があることに気づける本です。個人的には、不動産や株で不労所得を得るという話より『究極の投資家とは、大勢が投資したいと思える会社を創れる事業家のことだ』という一節が好きです。

UMITRON PTE. LTD./Co-founder、Managing director:山田雅彦

深海生物大事典
技術書やビジネス書など必要な知識を必要なときに学べばいいと思っています。誰かのおすすめではなく、自分が心ときめく分野を深掘りしてみてください。努力は夢中には勝てません。僕は今、この未知なる海に夢中です。

株式会社アペルザ/代表取締役CEO:石原誠

入社1年目の教科書
ど定番ですが、社内外を超えて仕事をする上で最も重要であり基本となる原則が丁寧にまとめられています。まず実践して身につけるべきことが書かれているため、読むべき本は多数あれど、最初に読むべき本として推奨させていただきます。

株式会社Azit/代表取締役:吉兼周優

君たちはどう生きるか
新社会人を経験しないまま社会に出てしまった身での推薦におこがましさを感じますが、名著として長年出版され続ける本書に想いを託します。スキルや経験ではなく、ファンダメンタルを鍛え続けることがいかに難しいかを理解し、投資続けること。そのために自分の人生のビューをどう持つか。いくつかのエッセンスが詰まっていると思います。

BizteX株式会社/代表取締役:嶋田光敏

リーダーシップの旅 見えないものを見る
自分自身がリーダーや起業家になるために、自分の背中の後押しをしてくれた本です。この先、見えない世界に飛び込むときの気持ちの支えになってくれる本としてオススメします。

株式会社ルートレック・ネットワークス/代表取締役社長:佐々木伸一

Out of Pooverty 世界一大きな問題のシンプルな解き方
本書は、「貧困」という大きな社会的課題に対し、筆者が何をどのように解決し実行したのかという具体的な体験談を元に書かれた本です。「課題ーニーズー解決ー普及」という基本的なビジネスシナリオ作り(事業計画)の流れを、分かりやすく理解することができます。また、世界を変えるイノベーションを生み出すためには、机に座って悩むのではなく、「現地に飛びこみ現場の声を聞く」行動力の重要性も感じさせてくれる本です。

株式会社スペースマーケット/代表取締役CEO:重松大輔

人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている
学生時代、新社会人時代は真面目にやり実力があることが評価に繋がる、と思っていたが、実力だけではなくて自分の運や錯覚資産(相手が自分にいだいている自分にとって都合の良い錯覚)も実は大事。なかなか学校でも会社でも教えてくれない社会人の本質が心理学的見地から書かれている良書。

株式会社プレイド/取締役CTO:柴山直樹

エンジニア組織論への招待
実地ではあらゆる問題が、不確実性が高く、静的ではなくダイナミックに移り変わり、さらに観測が不能な場合が往々にしてあります。それに対して、複数の人や組織構造、その間のコミュニケーションが変数として絡まり合い、多くの本に書かれているような、若しくは大学で説かれているような、解決のためのフレームワークがはまらないケースが多いと感じます。本書では、思考のリファクタリングと題し、まずは思考方法を抽象度高く整理し如何に多くの人がそれを誤解するものなのかを教えてくれます。そしてそれをメンタリングやチームマネジメントでどのように修正するかまで、懇切丁寧に解説してくれます。スピーディな問題解決の実地的な方法論は、どこかで悩むポイントだと思うので、早くから学ぶことをお勧めします。

株式会社Liquid/代表取締役CEO:久田康弘

哲学の教科書
社会人は、自分の哲学を持って生きることが重要であるため。

株式会社シナモン/代表取締役CEO:平野未来

MBAコースでは教えない「創刊男」の仕事術
リクルートの有名誌や企画をいくつも手がけられ、『創刊男』と呼ばれる「くらた まなぶ」さんが雑誌を創刊される際のノウハウを書籍化したものです。人がもつ不満に焦点をあて、掘り下げ、新しい雑誌を創り出すノウハウが詰まった一冊で、私はこの手法から着想を得て、ビジネスアイディアの創出や、講演などのプレゼンテーションの組み立てを行っています。新卒の方でも身近な「雑誌」をテーマにノウハウがまとめられているので、企画や起業を考えるための入門書としてとてもお勧めです。

ロボット投信株式会社/代表取締役社長:野口哲

2001:キューブリック、クラーク
たった十数ページの短編『The Sentinel』から着想を得た作品は50年後も世界中で上映される古典となりました。果たしてキューブリックとクラークがどのように作り上げたのか?原体験・資金調達・チームビルディングの視点で読めば、起業やプロジェクトマネジメントの参考になります。

株式会社フォトシンス/代表取締役社長:河瀬航大

成功の要諦
社会人としての持つべき“心”についてまとめられている

マネーツリー株式会社/代表取締役:ポール チャップマン

HARD THINGS
ハードな道の歩み方を教えてくれます。自分を疑う日があっても、これを読むと自信を取り戻せます。
Startup Playbook
スタートアップのA〜Zまでを教えてくれる本です。スタートアップの成長過程に置いて、一番役に立った本です。
デザイン・ドリブン・イノベーション
飛躍的なイノベーションと漸進的なイノベーションが区別できるように、これを読むことを推奨します。近年の一番画期的な商品・サービスのどこがすごかったかを解説する本です。

株式会社MICIN/代表取締役CEO(医師):原聖吾

サピエンス全史
俯瞰的に歴史を捉え、人間とは何か、への考察を深めるきっかけとなります。新たな時代を築いていく社会人として自ら描くストーリーを考えるきっかけにして欲しい。

トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社/代表取締役:中西敦士

走れメロス
他の方がビジネス書が多いのではないかと思い、小説からチョイスしてみました。走れメロスのストーリーはかなり破茶滅茶です。思いつきで無理難題に挑戦したり、無関係な友達を巻き込んだり、無茶な交渉に臨んだり。そんな中でも、偶然に助けられたり、周囲に励まされたりしながら、走り続けることで成し遂げることができました。周りから見たら破茶滅茶でも、走り続ければ成し遂げられる!自分を信じて走れ!と伝えたいです。

投資家編(順不同)

インキュベイトファンド株式会社/General Partner:村田祐介

FACTFULNESS 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
自身が普段接している情報が如何にいい加減かが分かります。事実を知ること、その事実を知るために正しい情報にアクセスすること、その上で自身の価値判断基準を構築することが非常に大事であるということを身につけられます。

リアルテックファンド代表/株式会社ユーグレナ取締役副社長:永田暁彦

外資系金融のExcel作成術: 表の見せ方&財務モデルの組み方
社会人の基礎能力を早い段階で実装することに圧倒的に役立つ本であるから。
仕事における「作業」の時間を最小化することは、会社としてではなく個人として取り組める最大の事象の一つ。

株式会社WiL/General Partner:松本真尚

野望の王国
厳しい社会をどう生きていくのか?自分の野望の実現のためにはなんでもやるという強い意志を持つことの大事さを理解できるので。

株式会社東京大学エッジキャピタル・株式会社東京大学エッジキャピタルパートナーズ/代表取締役社長:郷治友孝

ガリア戦記
「ガリア戦記」は、ローマ帝国建国者であるカエサルの遠征記です。8年もの遠征という大事業で、さまざまな困難があったであろうにも関わらず、本書は、カエサル本人のことを三人称で呼び、出会った諸民族や物事の細部まで分かりやすく書いた記録です。新社会人の皆さんがこれから事業を成し遂げていこうとされるうえで、カエサルの自分自身への客観的な観察や事業への詳しい洞察ぶりは大変参考になると思いますので、本書を推薦します。

エウレカ創業者・エンジェル投資家:赤坂優

ユダヤの商法
起業した頃に出会い「これだ!」と自分の商売心に火を点けられた一冊です。「契約書は神様との約束」「不意の客は泥棒と同じ」「大損しても納期は守れ」など、シンプルでもとても大事なことが書かれています。

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