ランキングレポート

国内スタートアップ想定時価総額ランキング最新版(2020年11月)

2020-11-11
STARTUPS JOURNAL編集部
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STARTUPS JOURNAL編集部

自動運転開発のティアフォーが12位に浮上

2020年11月の想定時価総額ランキングでは、2020年10月のランキングでは14位であった、「Autoware」を活用した自動運転システムの開発を行うティアフォーが12位に浮上。想定時価総額を523億円から65億円増加させて、588億円となっている。ティアフォーは、世界初のオープンソースの自動運転ソフトウェア「Autoware」の開発を主導しており、組織・個人が自動運転技術の発展に貢献出来るエコシステムの構築を目指している。2020年9月には、同社とブレインフォー、南福岡自動車学校を運営するミナミホールディングスの3社が、自動運転技術を活用した運転技能検定システム及び教習システムを共同で開発し、事業化に向けて協業することを発表した。同月には、南福岡自動車学校で試乗会を実施している。関連記事:ティアフォー代表・加藤真平が語る、創造したい未来と破壊したい今

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アストロスケールホールディングスが約55億円の資金調達を実施し、累計資金調達額では200億円を突破

先月のTOP20企業の累計調達金額から大きな変化がみられたのは、Spiberアストロスケールホールディングスだ。これまでSpiberは、およそ415.8億円を調達している。同社は、構造タンパク質素材「Brewed Protein™️(ブリュード・プロテイン™️)」を開発する、山形県鶴岡市に拠点を置くバイオベンチャー。2020年10月には米国の穀物メジャーのArcher Daniels Midland Company(以下、ADM)と提携、同時にADMを引受先とする第三者割当増資による約59億円の資金調達を実施した。2020年10月時点、同社はタイに工場を建設中、2021年中の稼働を目指している。また、想定時価総額ランキングで10位となっているアストロスケールホールディングスは約55億円の資金調達を行い、累計資金調達額は218.2億円となっている。今回の資金調達の詳細は、2020年10月にエースタートをリード出資とした、アイネット清水建設スパークス・イノベーション・フォー・フューチャーからのシリーズEラウンドによる第三者割当増資となっている。今回の調達を受けて、重要な社会インフラとして宇宙からのサービスやデータを安心して活用できるよう、デブリの低減・除去、軌道上サービスのミッション実現に向けての動きを加速させる。スペースデブリ(宇宙ごみ)という世界でも最も複雑な社会課題に対して、技術、ビジネスモデル、法規制に取り組んでいく方針だ。同社の創業者兼CEOの岡田光信氏は、2020年10月15日に行われた国際宇宙航行連盟(International Astronautical Federation)の総会にて、副会長に選任されており、宇宙産業のさらなる振興に尽力していく。

カテゴリー別では、変わらず環境・エネルギーと金融領域がトップに。自動車がこれに続く

カテゴリー別にみてみると、環境・エネルギーと金融が4社と最も多く、次いで自動車領域が3社と続いている。そのほか、前回と変わりはなかった。 STARTUP DBでは次月以降も引き続き、想定時価総額ランキングと主要トピックに関する記事をリリースしていく。

カテゴリー別にみてみると、環境・エネルギーと金融が4社と最も多く、次いで自動車領域が3社と続いている。そのほか、前回と変わりはなかった。STARTUP DBでは次月以降も引き続き、想定時価総額ランキングと主要トピックに関する記事をリリースしていく。

【2025年上半期】国内スタートアップ投資動向レポート

日本のスタートアップは、世界の経済動向や技術の進化に対応しながら、状況を変化させている。2025年上半期の資金調達金額は速報値で3,810億円で着地し、未だ調達環境が良くなってきているとは言えず横ばいの状態だった。米国では、前期に続きAI関連企業への集中が顕著で、PitchBookのデータによると、2025年Q1時点でAIへの資金調達額は全体の約7割に達している。こうした環境の中で、日本の国際競争力を高めるために注力すべき成長産業は何か。本レポートでは、日本の成長産業の変化を捉え、今後の成長の可能性を分析する。これからの日本の経済成長の鍵を見出すために、本レポートが一助となれば幸いである。

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