2020年7月の想定時価総額ランキングでは、タクシー配車アプリ「JapanTaxi」「MOV」などモビリティ関連事業を展開するMobility Technologiesが8位に新規ランクイン。Mobility Technologiesは2020年3月に、KDDIと資本業務提携の締結を発表した。また同年4月には、ディー・エヌ・エーのタクシー配車アプリ「MOV」の事業と統合し、”Japan Taxi”から社名を変更したことも記憶に新しい。事業統合後は日本交通ホールディングスとディー・エヌ・エーが38.17%ずつ出資し、共同筆頭株主となった。
累計調達額をみてみると、2020年上半期の間に資金調達を行っている企業が6社ランクインしていることが分かる。8位にランクインしたMobility Technologiesは、2017年から2020年の間に合計10回の資金調達を行い、累計では169.5億円の資金調達を行っている。また、20社中11社が累計調達額が100億円を超えているという結果になった。
次にカテゴリー別では、環境・エネルギーに続き自動車が4社ずつランクインしている。自動車の領域では、今回新規ランクインしたMobility Technologiesを始め、自動運転システムの開発を手掛けるティアフォー、自動車オートローンサービスのGlobal Mobility Service、自律移動ロボットと自動運転ロボカーの開発を行うZMPなどが名前を並べる。
同社の手掛ける「JapanTaxi」は、翌日や1時間後といった先の予定に合わせた予約機能や、空港定額、車種指定といったユーザーの細かなニーズに応える機能を備えるタクシーアプリ。全国47都道府県・約7万台(全国のタクシー台数の約1/3)をネットワークし、多言語対応(英語・中国語・韓国語)、キャッシュレス決済など、タクシーのユーザビリティーを最適化する。STARTUP DBでは次月以降も引き続き、想定時価総額ランキングと主要トピックに関する記事をリリースしていく。