ランキングレポート

国内スタートアップ想定時価総額ランキング最新版(2019年12月)

2019-12-10
STARTUPS JOURNAL編集部
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STARTUPS JOURNAL編集部

Googleが出資した「KARTE」運営のプレイド、新規ランクイン

2019年11月27日にプレイドは、Googleからの出資を受けたことを発表した。Googleが日本企業に出資するのは、2018年12月のABEJAに続いて2社目だ。Googleプレイドに出資した金額は、プレスリリース上で非公表だが、登記簿情報から推計するとおおよそ19億円だ。この調達によりプレイドの想定時価総額は約445億円となり、15位に新規ランクインした。Googleプレイドはこの調達を期に、「KARTE」へのGoogle Cloudの機械学習やAI技術の統合において、協業していく予定だという。これにより、今まで以上に高機能で拡張性の高い、安全なクラウドプラットフォームを企業に提供することが可能となり、エンドユーザーに対してのパーソナライズとCX(顧客体験)の向上を実現していく。また、前回3位だったクリーンプラネットが2位に上昇した。その他ランキングに大きな変動はなかったものの、Spiberパネイルはユニコーンに近い想定時価総額を誇っているので今後の変動に期待したい。2019年11月には、ランサーズフリースペースマーケットなどの上場承認ラッシュが起こっている。想定時価総額ランキング上位に位置しているスタートアップのIPOにも注目していきたいところだ。

ランク変動企業

プレイド

新規調達金額:19億200万円(変更:2019/11/7、登記:2019/11/27)※登記簿情報に基づき算出

自由なコミュニケーションを実現するCX(顧客体験)プラットフォーム「KARTE」を開発・運営するスタートアップ。「KARTE」は、リアルタイムで来訪者の性別や年齢、名前や過去の訪問回数といった情報を知る事ができ、その情報によって一人ひとりに沿った接客をWeb上で行う事が出来る。

クリーンプラネット

クリーンエネルギーである「新水素エネルギー」の研究を行うスタートアップ。「新水素エネルギー」は従来の水素エネルギーに比べてエネルギー出力の効率がよく、CO2も全く排出しないまさにクリーンなエネルギーとなっている。同社はこれまで東北大学と共に基礎研究と実用化研究を積み重ねてきており、世界初の実用化を目指している段階である。

【2025年上半期】国内スタートアップ投資動向レポート

日本のスタートアップは、世界の経済動向や技術の進化に対応しながら、状況を変化させている。2025年上半期の資金調達金額は速報値で3,810億円で着地し、未だ調達環境が良くなってきているとは言えず横ばいの状態だった。米国では、前期に続きAI関連企業への集中が顕著で、PitchBookのデータによると、2025年Q1時点でAIへの資金調達額は全体の約7割に達している。こうした環境の中で、日本の国際競争力を高めるために注力すべき成長産業は何か。本レポートでは、日本の成長産業の変化を捉え、今後の成長の可能性を分析する。これからの日本の経済成長の鍵を見出すために、本レポートが一助となれば幸いである。

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