ランキングレポート

国内スタートアップ想定時価総額ランキング最新版(2019年10月)

2019-10-15
STARTUPS JOURNAL編集部
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STARTUPS JOURNAL編集部

2019年9月から連載が開始した「2019年度 国内スタートアップ想定時価総額ランキング」。各社の登記簿情報を確認すると、この1ヶ月間でも大型資金調達や新株予約権の発行、社内体制の変更など変動が見られた。それに伴い、想定時価総額ランキングにも変化があった。今回のランキングではどのような傾向があるのか紐解いていく。

9月に続き、ディープテックスタートアップが多くランクイン

10月時点でのユニコーンスタートアップは9月時点と同様5社であった。だが、Spiber、パネイルはユニコーンに迫る時価総額なので、今後の動向に注目したい。 9月時点と同様に、”ディープテックスタートアップ”の時価総額が高い傾向にある。ランキングTOPの時価総額を誇るPreferred Networksやティアフォー、アストロスケールホールディングスなどランキング上位に多くの”ディープテックスタートアップ”が存在する。

10月時点でのユニコーンスタートアップは9月時点と同様5社であった。だが、Spiberパネイルはユニコーンに迫る時価総額なので、今後の動向に注目したい。9月時点と同様に、”ディープテックスタートアップ”の時価総額が高い傾向にある。ランキングTOPの時価総額を誇るPreferred Networksティアフォーアストロスケールホールディングスなどランキング上位に多くの”ディープテックスタートアップ”が存在する。

新たな金融プラットフォーム「Origami Network」を発表したOrigamiがランクイン

Origami・調達金額:6億9998万円(変更:8/22、登記:9/4)※登記簿情報に基づき算出

Origamiはオフラインでは実店舗でのスマホ決済サービス、オンラインではECショッピングサービスを提供している。2015年大型の資金調達を行い、新しいスマホ決済サービス「Origami pay」をリリース。2019年9月27日に開催された”Origami Conference 2019”で新たな金融プラットフォーム「Origami Network」を発表。「Origami Network」は、Origamiの決済機能やデータ分析、ポイント機能、顧客管理(CRM)機能をオープン化したサービスだ。これらの機能を利用するためのSDKを無償で提供することで、外部企業がOrigami Networkを活用し、自社のアプリにOrigami Payの機能を付加できる。ユーザーはOrigamiのアプリを使わず、外部企業のアプリから、Origami Payの加盟店で決済できるようになる。さらに”Origami Financial Services”という新会社を設立し、パートナー企業とともに融資、保険、投資のサービスも提供していく。2019年9月27日には保険のサービスで、あいおいニッセイ同和損保、第一生命と提携することが発表された。

ランキング掲載スタートアップにはIPO前の傾向も

今回の時価総額ランキングは10/1時点で取得可能な登記簿情報をもとに作成している。登記簿情報からは、IPOに向け本格的に準備を開始した企業も予測ができる。近いうち、本ランキング内のスタートアップがIPOすることも十分にありえるだろう。STARTUP DBではIPOした企業の有価証券報告書から紐解く分析記事もリリースしているので、合わせてチェックして頂きたい。

【2025年上半期】国内スタートアップ投資動向レポート

日本のスタートアップは、世界の経済動向や技術の進化に対応しながら、状況を変化させている。2025年上半期の資金調達金額は速報値で3,810億円で着地し、未だ調達環境が良くなってきているとは言えず横ばいの状態だった。米国では、前期に続きAI関連企業への集中が顕著で、PitchBookのデータによると、2025年Q1時点でAIへの資金調達額は全体の約7割に達している。こうした環境の中で、日本の国際競争力を高めるために注力すべき成長産業は何か。本レポートでは、日本の成長産業の変化を捉え、今後の成長の可能性を分析する。これからの日本の経済成長の鍵を見出すために、本レポートが一助となれば幸いである。

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