バブル時代に世界の時価総額ランキングTOP50の半数以上を占めていた日系企業だが、その後は息を潜めていた。しかし日本でもメルカリ、Sansanが1000億円以上の大型IPOを果たすなど徐々にユニコーン企業が現れ始めている。今後の日本は、世界で活躍する企業が生まれていくのだろうか。本記事では、2019年9月10日時点での国内スタートアップの想定時価総額のランキングで紹介をする。
まず注目したいのは、ランキング上位企業だ。ユニコーン企業が5社ランクインしており、Preferred Networksは2014年に創業し、わずか5年で想定時価総額3516億円でトップという結果となった。4位のスマートニュースは、2019年8月に総額31億円の資金調達をしたタイミングでユニコーン企業入りを果たした。ランキング上位各社は海外展開にも積極投資をしている。Preferred Networksはアメリカに、リキッドグループはインドネシア、フィリピン。スマートニュースはアメリカと中国に海外支社を構えており、海外事業を加速させている。
カテゴリー別にみると、AI、素材化学、ロボットなどの最先端技術を開発するディープテック企業の割合が過半数以上を占める。過去から受け継ぐ日本の「ものづくり」は依然として健在であると言える。「ものづくり」先進国として日本からディープテックのユニコーン企業が現れ、世界に誇れる企業へと成長していく未来への期待が高まる。STARTUP DBでは今後も継続的に、国内スタートアップの想定時価総額の推移を追っていくので、チェック頂きたい。
※当社が取得した登記簿謄本に記載している情報を元に参考値として算出しておりますが、当社は、本情報の正確性、信頼性、完全性を保証するものではなく、本情報に基づいて被ったいかなる損害についても一切責任を負いません。