ランキングレポート

国内スタートアップ資金調達ランキング(2024年1月)

2024-02-14
STARTUPS JOURNAL編集部
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STARTUPS JOURNAL編集部

2024年1月に発表された資金調達を金額ベースでランキング形式にまとめた。

有料購読サービスを開始したスマートニュースが100億円でトップだった。大型蓄電池の製造などを手がけるパワーエックスが2位に続いた。

両社はいずれも金融機関からの調達だった。

ランキングは以下の通り。
(登記簿から確認された調達、もしくは発表日をベースに集計している)

1位はニュースアプリを展開するスマートニュースが三井住友銀行から調達した100億円だった。ベンチャーデット(解説記事)によるもので、同社がメガバンクから100億円規模の調達を実施するのは初めてだという。

スマートニュースは2023年11月にNTTドコモとの業務提携を発表したほか、12月にはビジネスニュースの有料購読サービスを開始した。調達した資金は、プロダクトの機能拡充や営業基盤の強化など、事業を展開する日米での成長投資に充てるという。

※情報開示:スマートニュースは、STARTUPS JOURNAL運営会社の投資先です。

2位は大型蓄電池の製造・開発などを手がけるパワーエックス。調達額は95億円だった。23年に実施したシリーズBラウンドに続く調達で、2024年半ばにも予定する自社工場での量産を加速させる。

パワーエックスは再生エネルギーの「爆発的普及」を掲げ、大型蓄電池の製造・開発に取り組む。蓄電池を搭載したEV(電気自動車)充電器・PowerX Hyperchargerなどを展開している。

今回の融資は三菱UFJモルガン・スタンレー証券がアレンジし、複数の金融機関が参加した。同社は岡山県玉野市で自社工場を建設していて、今回の調達をきっかけに、24年半ばに予定する量産に向けた準備を加速させる。調達した資金は原材料の仕入れや設備投資などに充てられる。

3位は配送プラットフォームを展開するCBcloudの48億9,000万円。登記簿から調達を察知した。同社の「ピックゴー」は、荷物を届けたい人と配送を担う「パートナー」をつなげるプラットフォーム。公式サイトによると、配送マッチング率は99.2%を誇るという。

4位のSakana AIはグーグルの著名なAI研究者らが2023年に日本で設立したスタートアップ。シードラウンドで国内外のファンドなどから日本円で45億円(3,000万ドル)を調達した。今回の出資に参加したNTTドコモ・ベンチャーズ発表によると、グーグル・ブレインの日本部門統括を務めたデビッド・ハー氏と、生成AIの爆発的な普及につながった「トランスフォーマー」論文の共同執筆者・ライオン・ジョーンズ氏が共同で設立した。Sakanaは日本語の「魚」に由来し、「進化や集合知といった自然界のアイデアを研究に生かしたいという思いが込められている」(公式サイト)という。

今回の調達はアメリカのVC(ベンチャーキャピタル)であるLux Capitalkhosla venturesが主導した。日本からはNTTドコモ・ベンチャーズのほか、みやこキャピタルジャフコ グループなどが参加した。

【2025年上半期】国内スタートアップ投資動向レポート

日本のスタートアップは、世界の経済動向や技術の進化に対応しながら、状況を変化させている。2025年上半期の資金調達金額は速報値で3,810億円で着地し、未だ調達環境が良くなってきているとは言えず横ばいの状態だった。米国では、前期に続きAI関連企業への集中が顕著で、PitchBookのデータによると、2025年Q1時点でAIへの資金調達額は全体の約7割に達している。こうした環境の中で、日本の国際競争力を高めるために注力すべき成長産業は何か。本レポートでは、日本の成長産業の変化を捉え、今後の成長の可能性を分析する。これからの日本の経済成長の鍵を見出すために、本レポートが一助となれば幸いである。

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