2023年7月に発表された資金調達を金額ベースでランキング形式にまとめた。
人工知能を搭載した遠隔操作ロボットを開発するTelexistenceがシリーズBラウンドとして230億円を調達し、2023年7月までに公表された資金調達としては最高額となった。FRDジャパンも200億円を超える調達を実施。サーモントラウト養殖の商業プラント建造に踏み切る。
ランキングは以下の通り。
(7月に発表された調達を基にしているため、2023年6月以前に資金調達が実施されたものも含まれる)
1位は230億円を調達したTelexistenceだった。投資家には、ソフトバンクグループ、台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業グループのFoxconn(フォックスコン)、グロービス・キャピタル・パートナーズなどが名を連ねた。ソフトバンクロボティクスグループとは戦略的事業提携に合意した。
同社は2021年11月に、独自AIシステムを搭載した新型ロボット『TX SCARA』を発表。コンビニ大手・ファミリーマートでの導入が進んでいて、バックヤードで飲料品の陳列を担う。Telexistenceは「人間による飲料の手補充という単純かつ身体的負荷の高い労働が完全になくなる」とし、「人間社会から単純労働をひとつ残らず、全てロボットに置き換えるというミッション実現の小さな一歩目」と位置付けた。
2位は海から離れた陸上でも魚の養殖ができる「閉鎖循環式陸上養殖」を手がけるFRDジャパン。第三者割当増資で210億円を調達したほか、複数の金融機関との間で融資契約を締結したと発表した。
FRDジャパンはバクテリアを活用した高度濾過技術を持ち、天然海水を使わずに陸上で魚が養殖できる「閉鎖循環式陸上養殖」を展開している。これまでは実証実験プラントでサーモントラウトの養殖を続けてきたが、十分な知見が得られたとし、調達をきっかけに商業プラントの建造に踏み切る。
3位は部品調達プラットフォームなどを展開するキャディ。シリーズCラウンドで118億円を調達したと発表した。キャディは板金や切削、製缶などの加工品の受発注プラットフォーム「CADDi MANUFACTURING 」を展開する。
2022年6月からは形状が類似する図面の検索機能などを備えたクラウドサービス「CADDi DRAWER」を提供していて、こちらも月間売上が1年間で10倍以上となるなど成長を続けている。
7月までの資金調達額の合計をランキング形式で並べた。なおこちらは発表日ではなく、原則的に登記簿から取得した調達日を基にしている。
Telexistence、FRDジャパンが年間ランキングでも1位・2位にそれぞれ浮上した。100億円を超える調達は合わせて8社となった。
産業用ロボットコントローラの開発を手がけるMujinは調達額を39億4,000万円から115億5,000万円に引き上げた。全体のランキングも17位から6位となっている。
大型蓄電池の製造・販売や電気運搬船の開発などを手がけるパワーエックス、小型SAR(Synthetic Aperture Radar=合成開口レーダー)衛星の開発・運用などを担うSynspective、それに株式投資型クラウドファンディングのFUNDINNOも新たにランク入りを果たした。
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