国内スタートアップ資金調達金額ランキング（2023年1月）

2023年1月に発表された資金調達を金額ベースでランキング形式にまとめた。

薬局の業務や経営のDX（デジタルトランスフォーメーション）を手掛けるカケハシが76億円でトップだった。2位はFOLIOの45億円。3位のレバレッジの30億円は、全額が金融機関からの借入によるものだ。ランキングは以下の通り。

（2022年12月以前に資金調達が実施され、23年1月に発表されたものも含む）

2023年1月に発表された資金調達の金額ランキング

76億円を調達してトップだったのはカケハシ。同社のサービス「Musubi（ムスビ）」では、薬の情報などをタブレットに表示させながら患者に対し服薬指導できるようになるほか、患者の情報を集積した「薬歴」の作成業務も効率化できる。発表によると、市場シェアは10%を超え、7,000以上の薬局で使われているという。

カケハシは資金調達をきっかけに、新規事業の立ち上げを進めるほか、エンジニアの採用やカスタマーサポート体制も強化する方針だ。

45億円の調達で2位となったFOLIOは、AIを活用した資産運用サービスを提供する。TOPIX（東証株価指数）や米10年債などのマーケットデータを分析し、景気動向に合わせた資産配分を実行するという。出資したのはSBIファイナンシャルサービシーズ。FOLIOの持株会社であるFOLIOホールディングスを2021年に連結子会社化している。

3位のレバレッジは、ボディビルダーとして活躍した山本義徳氏がプロデュースするフィットネスブランドの「VALX（バルクス）」などを運営する。調達は全額、みずほ銀行、りそな銀行、三井住友銀行などの金融機関からの借り入れによるもの。発表によると同社の2022年10月期の売上高は67億円以上で、財務基盤などが評価されたという。

5位のテラドローンはサウジアラビア国営石油・サウジアラムコのベンチャーキャピタル・Wa’edから18億5,000万円を調達した。今後はサウジアラビアに子会社を設立する。また、ブロックチェーン技術を核としたWeb3分野からは、トークン活用のコンサルティングなどを行うHashPortと、出資などの支援を手掛けるTané（TANE LABS FZCO）の2社がランクインした。

ランクイン企業のピックアップニュース

テラドローン

従来製品より精度を大幅に向上した高精度・高品質なハイエンドモデルの新製品「Terra Lidar X」を開発 / 販売https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000259.000020194.html (2023/01/11)

アクセルラボ

スマホから玄関鍵を操作。三協アルミの電気錠とスマートホームサービス「SpaceCore」が連携https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000088.000033770.html (2023/01/16)

ビビッドガーデン

「食べチョク一次産業SDGsプロジェクト」が始動。賛同企業と連携し、SDGs貢献と一次産業の更なる発展に向けた取り組みを長期的に強化https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000204.000025043.html (2023/01/18)

インターステラテクノロジズ

インターステラテクノロジズ、国内民間初の衛星コンステレーション用大型ロケット「DECA」開発へhttps://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000038.000043667.html (2023/01/24)

クリーンエナジーコネクト

グリーン電力ソリューション、オフサイトコーポレートPPAを手がけるクリーンエナジーコネクトが「令和4年度 新エネ大賞」を第一生命と共同受賞https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000021.000071691.html (2023/02/01)

STARTUP DBは次月以降も引き続き、国内スタートアップ資金調達金額ランキングや主要トピックに関する記事をリリースしていく。

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