2022年1-10月の国内スタートアップ資金調達金額ランキングでは、自然電力が新規で1位にランクインを果たし、注目を浴びた。さらに、先月のランキングで13位に位置していたUPSIDERは新たに467億円の調達を発表し、2位に浮上した。自然エネルギー発電所の発電事業(IPP)や事業開発を行う自然電力は、2022年10月にカナダのケベック州貯蓄投資公庫が全額を引き受ける転換社債型新株予約権付社債として200億円を資金調達し、500億円を出資することを想定した共同投資の枠組みについても合意した。今回の調達により、日本国内及びアジア太平洋・ブラジルを中心とした海外におけるエネルギー転換の加速を目指す方針だ。成長・上場を支える法人カード「UPSIDER」の運営を行うUPSIDERは、2022年10月に金融機関からの融資及び融資枠の確保によって467億円の資金調達を実施した。今回調達した資金は、「UPSIDER」及び、ビジネスあと払いサービス「支払い.com」のサービス拡大へ投資する方針だ。同社は今年5月にも、DST Global Partnersをリードとする約54億円の第三者割当増資と、金融機関からの約100億円の追加融資枠の獲得を発表しており、今後の事業展開に注目が集まる。
トップ20にランクインしている企業のうち、上位17社が累計資金調達金額100億円を超えている。また、2022年11月7日時点で、2022年10月における資金調達金額の中央値は9,987万円、平均値は15億4,988万円、資金調達合計金額は1,394億9,006万円となった。(一部融資や社債での資金調達を含む)その背景としては、自然電力の700億円、UPSIDERの467億円などの超大型資金調達が平均を引き上げており、先月比較でも、今月の平均値と合計金額が特に高額であることが読み取れる。
※2022年9月の資金調達金額中央値:1億9,828万円平均値:5億745万円資金調達合計金額:426億2,596万円
▼先月の詳しい情報はこちら:国内スタートアップ資金調達金額ランキング(2022年1月-9月)
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