ランキングレポート

国内スタートアップ資金調達金額ランキング(2021年1月-12月)

2022-01-12
STARTUPS JOURNAL編集部
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STARTUPS JOURNAL編集部

SODAがSoftBank Vision Fund 2から約28億円の資金調達を実施

2021年1-12月の国内スタートアップ資金調達金額ランキングは、先月と比べて順位の変動が無かったものの、国内最大級のスニーカーフリマ「SNKRDUNK」を提供するスタートアップのSODAが12月2日にシリーズDラウンドにおいてSoftBank Vision Fund 2から第三者割当増資を実施した。これにより同社は評価額を約380億円にまで上げた。

今回調達した資金は、シンガポール、オーストラリア、香港などのアジア市場獲得、国内事業の拡大および強化、AIを活用したロジスティクス、真贋鑑定、カスタマーサポート等に積極投資していくのに充当される予定だ。

 

SODAの新たな調達により、累計資金調達金額100億円越えの企業は13社に

トップ20にランクインしている企業のうち、累計資金調達金額が100億円を超えている企業は、SpiberスマートニュースTBMMobility TechnologiesヘイSmartHRリキッドグループアストロスケールホールディングスSODAINFORICHispaceディーカレットビットキーの13社となった。

2022年1月4日時点で、2021年12月における資金調達金額の中央値は1億6,300円、平均値は4億3,500万円、資金調達金額合計金額は434億5,900万円となった(一部融資や社債での資金調達を含む)。

また、今回の資金調達ランキングには含まれていないが、2021年12月中に行われた資金調達で最も金額が大きかったのは、アソビューの調達だ。アソビューは、シリーズEラウンドにて、Fidelity Internationalグローバル・ブレイン三井不動産が共同で運営する「31VENTURES-グローバル・ブレイン-グロースI事業」から、2021年12月23日に総額30億円の資金調達を完了した。

今回の調達によって、「アソビュー!」の認知拡大に加え、観光・レジャー産業向けのバーティカルSaaSによるDX支援を実施する。それらに伴う、プロダクト開発やインフラ面の整備、並びに人材採用に充当する方針だ。

 

ランクイン企業のピックアップニュース

アストロスケールホールディングス

アストロスケール、松山宜弘のCFO就任のお知らせ
https://astroscale.com/ja/astroscale-strengthens-management-team-with-cfo-appointment/(2021.12.16)

 

TBM

TBM、「CSA賞〜20代に薦めたい「次世代型人材」創出企業〜」を受賞
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000216.000016815.html (2021.12.20)

 

SmartHR

代表取締役の交代に関するお知らせ
https://smarthr.co.jp/news/24221/(2021.12.08)

 

ディーカレット

株式会社ディーカレットホールディングス設立および持株会社制への移行のお知らせ
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000070.000042886.html (2021.12.27)

 

STARTUP DBでは次月以降も引き続き、資金調達ランキングと主要トピックに関する記事をリリースしていく。


【ついに今月20日開催!成長産業カンファレンス『FUSE』 Vol.2 】

日本経済の再成長のため、スタートアップや大手企業、アカデミア、行政などの協業・共創をプロデュースするイベント、『FUSE』を開催いたします。

今回は20,000人の視聴者を目指し、国内スタートアップエコシステムに加えて、海外セッションも多数登場。イノベーショントレンドや日本への関心についてなど、海外投資家や大手外資企業が登壇。日頃聞くことが出来ないリアルな海外市場についてお届けします。オンライン交流期間も長くご提供いたしますので、この場で新しい「融合」と「着火」としてご活用ください。

■ 概要
開催日時:2022年1月20日(木)9:30 – 20:00
交流期間:2022年1月10日〜2月28日
形式:オンライン
参加費:無料
サイト:https://www.forstartups.com/news/fuse20211130
申し込みページ:https://fuse.forstartups.com/ticket-form

 

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スタートアップエコシステムにおける事業会社や投資家などのエコシステムビルダーの皆様と、国内スタートアップ、それぞれが信頼のできるパートナーとのアライアンス機会の創造をサポートする機能です。

また、成長産業に特化した情報プラットフォーム「STARTUP DB」を、さまざまな機能をアップグレードしてご利用頂けます。

【2025年上半期】国内スタートアップ投資動向レポート

日本のスタートアップは、世界の経済動向や技術の進化に対応しながら、状況を変化させている。2025年上半期の資金調達金額は速報値で3,810億円で着地し、未だ調達環境が良くなってきているとは言えず横ばいの状態だった。米国では、前期に続きAI関連企業への集中が顕著で、PitchBookのデータによると、2025年Q1時点でAIへの資金調達額は全体の約7割に達している。こうした環境の中で、日本の国際競争力を高めるために注力すべき成長産業は何か。本レポートでは、日本の成長産業の変化を捉え、今後の成長の可能性を分析する。これからの日本の経済成長の鍵を見出すために、本レポートが一助となれば幸いである。

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