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【8月第2週資金調達】31億円調達したスマートニュース、ついにユニコーン入り

2019-08-13
STARTUPS JOURNAL編集部
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STARTUPS JOURNAL編集部

注目の大型調達企業

スマートニュース

日米4,000万ダウンロードを超えるニュースアプリ「SmartNews」の運営を行う。   同サービスの特徴はスマートデバイスに特化したニュースアプリであり、通信環境が悪い状況下でも「Smartモード」を用いるとキャッシュが表示されなめらかにニュースを読む事が出来る機能をもつ。その使いやすさもあって急速に拡大をし、サンフランシスコやニューヨークにオフィスを構え、世界150カ国以上もの国に対してサービスのグローバル展開を行っている。   2019年8月5日に日本郵政キャピタルをリード投資家として、31億円の資金調達を実施した。今回の調達により、スマートニュースは評価額10億ドル以上の未上場企業を指す「ユニコーン企業」となった。近年日本ではいくつかのスマートデバイス向けニュースアプリはあるものの、全世界総ダウンロード数ではスマートニュースが最も多く、今後のさらなる飛躍が期待される。

https://startup-db.com/companies/7jKLpOYUjeKJPO1Y

調達額:31億円調達先:日本郵政キャピタル(他出資元非公表)

日米4,000万ダウンロードを超えるニュースアプリ「SmartNews」の運営を行う。 同サービスの特徴はスマートデバイスに特化したニュースアプリであり、通信環境が悪い状況下でも「Smartモード」を用いるとキャッシュが表示されなめらかにニュースを読む事が出来る機能をもつ。その使いやすさもあって急速に拡大をし、サンフランシスコやニューヨークにオフィスを構え、世界150カ国以上もの国に対してサービスのグローバル展開を行っている。 2019年8月5日に日本郵政キャピタルをリード投資家として、31億円の資金調達を実施した。今回の調達により、スマートニュースは評価額10億ドル以上の未上場企業を指す「ユニコーン企業」となった。近年日本ではいくつかのスマートデバイス向けニュースアプリはあるものの、全世界総ダウンロード数ではスマートニュースが最も多く、今後のさらなる飛躍が期待される。

▼スマートニュース代表取締役会長共同CEO鈴木健氏のSTARTUP DBインタビューhttps://media.startup-db.com/interview/smartnews

鈴木健(すずき・けん) スマートニュース株式会社代表取締役会長 共同CEO。1998年慶應義塾大学理工学部物理学科卒業。2009年東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了、博士。著書に『なめらかな社会とその敵』(勁草書房)など。情報処理推進機構において、伝播投資貨幣PICSYが未踏ソフトウェア創造事業に採択、天才プログラマーに認定されている。

スマートニュース代表取締役会長 共同CEOの鈴木健氏(右)と、ITジャーナリストで元TechCrunch Japan編集長の西村賢(左)

フロムスクラッチ

安部泰洋氏によって2010年に設立された企業。2018年7月までに45億円以上もの資金調達を行っている。   主な事業としては、マーケティングプラットフォーム「b→dash」の開発、運営である。このプロダクトの特徴は「集客」「販促」「売上・顧客管理」という3つのステップを全てサポート出来る点にある。それぞれのステップにおいてツールやベンダーが異なっていたために、結果的に何によってどれだけ収益に影響したのかというトータルの費用対効果が見えづらいという課題を解決したものになっている。   2019年8月に今回のシリーズD投資ラウンドにおける調達は、アジア最大級のKKRアジアIII号ファンドから本投資ラウンドにおいて、リード投資家として40億円の出資が行われた。KKRから日本のスタートアップへの投資は、同社が初めてとなる。

https://startup-db.com/companies/94dzpVmUVBvGjWkY

調達額:100億円調達先:DNX Ventures / JPインベストメント / KKR / グローバル・ブレイン / ゴールドマン・サックス / リンクアンドモチベーション /三井住友トラスト・インベストメント / 大和企業投資 / 楽天

安部泰洋氏によって2010年に設立された企業。2018年7月までに45億円以上もの資金調達を行っている。 主な事業としては、マーケティングプラットフォーム「b→dash」の開発、運営である。このプロダクトの特徴は「集客」「販促」「売上・顧客管理」という3つのステップを全てサポート出来る点にある。それぞれのステップにおいてツールやベンダーが異なっていたために、結果的に何によってどれだけ収益に影響したのかというトータルの費用対効果が見えづらいという課題を解決したものになっている。 2019年8月に今回のシリーズD投資ラウンドにおける調達は、アジア最大級のKKRアジアIII号ファンドから本投資ラウンドにおいて、リード投資家として40億円の出資が行われた。KKRから日本のスタートアップへの投資は、同社が初めてとなる。

SCIVAX

ナノインプリント技術による受託加工事業を軸とし、バイオから自動車・通信など様々な領域の先端技術・製品の開発を国内外の様々なデバイスメーカーと共同で行っている企業。   同社は微細なモールドを用いて様々な基板(Si、ガラス、樹脂、各種化合物半導体など)に対してその形状を転写する新しいナノプリンと技術を開発している。この技術を用い、様々な分野においてナノインプリント受託加工サービス(ナノインプリントファウンドリー)を世界で唯一展開。現在、多数の実用化案件を受託している。すでにウェハ加工を中心に複数の案件で量産受託製造を開始し、その実績は広く認められている。   今回の資金調達により、当社独自のナノインプリント技術をベースとしたナノファウンドリ事業における量産体制を強化し、足元の需要の取り込み、製造方法やコストダウンの検討を加速させる。更に、今後成長の見込める分野(AR/VR、3D センサー、バイオメディカル等)への研究開発投資に充当し、サステイナブルなビジネス構築を目指す。

https://startup-db.com/companies/dYj8JyYU837JOxDr

調達額:11億円調達先:中国の事業会社(非公表)

ナノインプリント技術による受託加工事業を軸とし、バイオから自動車・通信など様々な領域の先端技術・製品の開発を国内外の様々なデバイスメーカーと共同で行っている企業。 同社は微細なモールドを用いて様々な基板(Si、ガラス、樹脂、各種化合物半導体など)に対してその形状を転写する新しいナノプリント技術を開発している。この技術を用い、様々な分野においてナノインプリント受託加工サービス(ナノインプリントファウンドリー)を世界で唯一展開。現在、多数の実用化案件を受託している。すでにウェハ加工を中心に複数の案件で量産受託製造を開始し、その実績は広く認められている。 今回の資金調達により、当社独自のナノインプリント技術をベースとしたナノファウンドリ事業における量産体制を強化し、足元の需要の取り込み、製造方法やコストダウンの検討を加速させる。更に、今後成長の見込める分野(AR/VR、3D センサー、バイオメディカル等)への研究開発投資に充当し、サステイナブルなビジネス構築を目指す。

【2025年上半期】国内スタートアップ投資動向レポート

日本のスタートアップは、世界の経済動向や技術の進化に対応しながら、状況を変化させている。2025年上半期の資金調達金額は速報値で3,810億円で着地し、未だ調達環境が良くなってきているとは言えず横ばいの状態だった。米国では、前期に続きAI関連企業への集中が顕著で、PitchBookのデータによると、2025年Q1時点でAIへの資金調達額は全体の約7割に達している。こうした環境の中で、日本の国際競争力を高めるために注力すべき成長産業は何か。本レポートでは、日本の成長産業の変化を捉え、今後の成長の可能性を分析する。これからの日本の経済成長の鍵を見出すために、本レポートが一助となれば幸いである。