ニュースサマリー

メンバーシップ制セカンドホームサービスを提供するSANU、サービスローンチから2年半で調達金額が累計120億円に。積水ハウス、AGSと共同でCVCを設立。【最新スタートアップニュース】

2024-04-08
STARTUPS JOURNAL編集部
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セカンドホームサービスを提供するSANUが70億円調達。累計調達はサービス開始から2年半で120億円に。

メンバーシップ制セカンドホームサービス「SANU 2nd Home」を提供するSANUは、2022年7月から1年半で70億円を調達し、累積調達金額が120億円に到達したことを4月3日に発表した。

SANUは、"都市か、地方か"という選択に対し、第三の選択肢として"都市と自然を軽やかに行き来する生活"を提案している不動産テック企業である。日本各地に、環境共生型のリジェネラティブな建築を建設し、ITによる無人管理を通じて特定多数の会員がシェアすることができるプラットフォーム「SANU 2nd Home」を構築している。日本の課題である人口減少社会における地方の過疎化に対して、新しいライフスタイルを提供しているという。

今後の展望として、SANUは2025年までに北海道ニセコから鹿児島奄美まで拠点を広げ、30拠点200室を目指し、国内最大の拠点数を持つ会員制別荘事業者を目指していくそう。また、2028年には全国およびグローバルに100拠点を目標とし、地域経済の活性化に寄与することを計画している。

金融・決済から社会DXの実現を目指すインフキュリオンが、総額19億円の調達

決済プラットフォームサービスの提供やコンサルティング、店舗や事業者向けの決済関連ソリューション事業を展開しているインフキュリオンは、4月3日に総額19億円の資金調達を実施したと発表した。この調達は、QRインベストメントJR西日本イノベーションズ静岡キャピタルS Venturesを引受先とした第三者割当増資および、日本政策金融公庫静岡銀行などからのデットファイナンス(用語解説)によるものである​​。

インフキュリオンは、金融・決済を起点として社会のDXを実現するために「Embedded Fintech事業」「コンサルティング事業」「加盟店向けソリューション事業」を展開している。生活のあらゆるシーンにおいて金融機能を組み込み、シームレスなユーザー体験を提供しているという。提供サービスは多岐に渡り、オリジナルPayの構築サービス、国際ブランドカードの発行プラットフォーム、請求書のカード決済機能提供。プリペイドチャージ連携サービスなどが並ぶ。

今回の調達は、事業拡大に向けた運転資金として確保するとともに、プラットフォームの強みを活かし、JR西日本グループの新たな決済サービス「WESTERウォレット(仮称)」への参画を初めとするBtoC決済分野での機能拡充、北國フィナンシャルホールディングスとのプロダクト開発、人材採用へ活かしていくそう。

積水ハウスとAGSコンサルティング、共同でCVCを設立。住まいと暮らしを基盤に社会課題解決を目指す

積水ハウスおよび積水ハウス イノベーション&コミュニケーションは4月1日、AGSコンサルティングと共同でCVC(用語解説)である積水ハウス投資事業有限責任組合を設立し、本格運用を開始した。このファンドは、「住まいと暮らし」を基軸に社会課題の解決に寄与し、事業シナジーを生み出せるスタートアップへの投資を目的として設立されたという。

ファンド規模は50億円で、組合存続期間は2024年4月から2034年3月までの10年を予定している。
積水ハウスが「わが家」を世界一幸せな場所にするというグローバルビジョン実現を目指し、積水ハウスイノコムの事業開発領域である”LX(Living、Lifestyle、Learning・Transformation)”のコンセプトに沿って投資対象を選定し、技術確立や社会実装に要する資金の支援強化により、ソーシャルインパクトの創出を目指すという。

積水ハウス イノコムは、2月1日に設立された積水ハウスグループのコアコンピタンスを活用した事業創造と積水ハウスグループの人財育成を担う会社である。
事業創出においては、オープンイノベーションを推進し、「住まいと暮らし」に関するさまざまな社会課題解決を目指しているとのこと。人財育成においては、経営人財とスペシャリスト人財の育成を展開している。

注目の資金調達企業

SANU

調達額:70億円
調達先:商工組合中央金庫 / みずほ銀行 / りそな銀行 / SDFキャピタル / Siiibo証券 / Yoii
備考:累計調達額は120億円

インフキュリオン

調達額:19億円
調達先:QRインベストメント / JR西日本イノベーションズ / 静岡キャピタル / S Ventures / 日本政策金融公庫 / 静岡銀行
備考:融資を含む

ELESTYLE

調達額:10億円
調達先:三井住友カード / SAI Global Japan Fund I, LLLP
備考:シリーズBラウンド

ATOMica

調達額:6億5,000万円
調達先:31VENTURES Global Innovation Fund2号(リード) / Life Design Fund / KDDI  Regional Initiatives Fund1号 / FFGベンチャービジネスパートナーズ / ReGACY Innovation Group / みずほキャピタル / ウイング・キャピタル・パートナーズ / 三菱UFJキャピタル / 福山電業 / 紀陽キャピタルマネジメント
備考:プレシリーズBラウンド

MTU

調達額:3億8,000万円
調達先:D4V / Iceblue Fund有限責任事業組合 / 90s1号投資事業有限責任組合 / 伊藤嘉盛氏 / その他株主
備考:シリーズAラウンド / 累計調達額は約4億5,000万円

注目のスタートアップニュース

積水ハウス投資事業有限責任組合

コーポレート・ベンチャー・キャピタル・ファンドを設立https://www.sekisuihouse.co.jp/company/topics/library/2024/20240401/20240401.pdf
(2024/4/1)

HIROTSUバイオサイエンス

株式会社HIROTSUバイオサイエンス 海外展開に向け、グローバルCFOが就任https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000085.000090131.html(2024/4/1)

資本業務提携ニュース

Blue Planet-works × 日本病院共済会

「AppGuard」を通じた日本病院会会員病院のサイバーセキュリティ対策強化の推進に注力していくという。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000028.000040798.html (2024/04/01)

当直連携基盤 × エムスリー

今後は、エムスリーグループが保有する国内医師会員基盤を活用することで、「バディ往診™️」の展開エリア拡大が容易になるだけでなく、医師の働き方改革を始めとしたあらゆる環境変化にも左右されない安定・高品質なサービス提供体制が構築可能となる。さらにはエムスリーグループが保有するグローバルな医師会員基盤を活かし、日本で培った在宅医療ノウハウを世界に展開していくという。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000130026.html (2024/04/01)

ソーシャルアクションカンパニー × 日本コムシンク

この資本業務提携により、両社で個人とソーシャルセクター(NPO等)を結びつけ、社会活動への個人参加を大いに促進し、真の課題解決エコシステム構築を目指すという。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000026.000100306.html (2024/04/03)

インフキュリオン × 北國フィナンシャルホールディングス × JR西日本グループ

今後は、JR西日本グループの新たな決済サービス「WESTERウォレット(仮称)」への参画をはじめとするBtoC決済分野での更なる機能拡充、急成長しているBtoB領域や先般発表した北國フィナンシャルホールディングスとのアクワイアリング領域等でのプロダクト開発、人材採用を強化することでさらなる成長を目指していくという。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000078.000031359.html (2024/04/03)

M&Aニュース

レンゴー

M&A発表日:2023/04/03
取得日:2024/04/03
買収額:不明
買収先:Biomaterial in Tokyo

IPOニュース

【新規上場企業】

アズパートナーズ

上場日:2024/04/04
公開価格:1,920円
初値:2,923円(公開価格比:+1,003円、+52.23%)
時価総額初値:100億500万円

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