コラム

世界最大のVC、セコイアキャピタルの投資先企業一覧(2018年)

2019-04-24
STARTUPS JOURNAL編集部
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STARTUPS JOURNAL編集部

1972年に創業したシリコンバレーに拠点を置くベンチャーキャピタル「Sequoia Capital(セコイアキャピタル)」。1兆5,000億ドルの資産運用を行う世界最大のベンチャーキャピタルであり、これまでにアップル、Googleヤフー、Instagram(現Facebook)、Airbnbなどへの投資を実行している。2019年現在、子会社を含めアメリカ、イスラエル、インド、中国、香港、シンガポールにオフィスがあり、Alibaba、Go-Jekなどのグローバル企業の投資も手がける。投資額に関しては、シードステージには10万〜100万ドル、アーリーステージには100万〜1,000万ドル、グロースステージには1,000万〜5,000万ドルの投資を基本とし、ステージを問わず投資を行なっているのも特徴である。このように世界有数のVCである「Sequoia Capital」が2018年に投資したラウンドで調達金額が多かった10社の概要を見ていく。※調達額の内訳が不明の為、他のVCも合わせたラウンドで調達金額が多い順に掲載

Ant Financial

https://www.antfin.com/

本社:中国 杭州市創業:2014年調達額:140億ドル 事業内容:アリババグループ金融関連会社として設立。同社は、5億人以上の顧客にデジタルバンキングや投資サービスなどを行うAlipayの提供を行なっており、中国の主要フィンテック企業のひとつだ。インド・タイ・韓国・インネシア・マレーシア・フィリピンといったアジアの国々で投資や、ジョイントベンチャーの立ち上げ、新規事業の展開も進める。 2019年2月には、ロンドンを基盤とする決済・両替企業WorldFirstを推定総額7億ドルで買収している。同社は、この買収を足がかりにアメリカ市場よりも比較的規制が緩いヨーロッパ市場に主力を傾けていく見込みだ。

Coupang

https://www.coupang.com/

本社:韓国 ソウル創業:2010年調達額:20億ドル 事業内容:同社は韓国最大のEコマース事業を手がける。韓国成人の50%が同社のアプリをスマホに入れているという。2018年の売り上げは前年比70%増の50億ドル程度であり、サービス提供は現在韓国のみであるが、北京・シアトル・上海・シリコンバレーなどにエンジニア部隊を持つ。 2018年の売上50億ドルは、2014年のおよそ14倍。自前のトラックやドライバーのネットワークを構築し、同日宅配やオーバーナイト配達を実現したことが業績向上をもたらしている。今後は韓国以外のマーケット開拓も進めていくという。

Snowflake Computing

https://www.snowflake.com/

本社:アメリカ サンフランシスコ創業:2012年調達額:7億1300万ドル 事業内容:企業が効率的にデータを管理出来るクラウドサービスを提供。顧客は最初の数時間でデータをアップロードし、BIツールで分析を行う。料金は定額制か従量課金制を選択できる仕組みだ。 同社は3年連続で前年比3倍の売り上げを記録。セコイアキャピタル主導での資金調達により、企業価値は15億ドルを突破している。また、2018年7月にはMicrosoftとの提携を発表しプロダクトをAzureクラウドへと拡大。

DoorDash

https://www.doordash.com/

本社:アメリカ サンフランシスコ創業:2013年調達額:5億3500万ドル 事業内容:フードデリバリーサービス「DOORDASH」を手がけるスタートアップ。提携レストランから注文したい食事を選ぶと、レストランの場所と届け先の情報から、宅配ドライバーをマッチングするサービス。アメリカの主要都市ではGrubHubに次いで、2番目の市場シェアを誇っている。 2018年1月からスタートした「Project DASH」は、構築した流通網を生かして、レストランの余剰食料を近隣のフードバンクやNPOに届けるプログラム。このプログラムを通じてフードロス問題と貧困問題に取り組み、地域社会の問題解決も目指す。

Robinhood

https://www.robinhood.com/

本社:アメリカ サンフランシスコ創業:2013年調達額:3億6300万ドル 事業内容:手数料なしで株や仮想通貨などの売買ができるサービスを提供。手数料がないため、デイトレードを行う個人投資家のニーズをうまく取り込んでいる。2018年1月からは仮想通貨の取引も開始。 また、当座預金口座サービスの提供も開始。当座預金と普通預金のいずれにも3%の金利を提供するという。これは市場で最も高い金利で、2位のBBVAの2.25%を大きく上回る。当座預金口座の提供で市場シェアの拡大を図っていく。

Woowa Bros

https://woowahan.com/

本社:韓国 ソウル創業:2011年3月調達額:3億2000万ドル 事業内容:韓国最大のフードデリバリーアプリ「配達の民族」の運営を行う。音声認識アシスタント機能など人工知能技術と自律走行ロボット技術など未来産業競争力を確保して、フードテック分野の技術革新を目指している。

Bird

https://www.bird.co/

本社:アメリカ ロサンゼルス創業:2017年調達額:3億ドル 事業内容:電動バイクのシェアリングサービスを展開する企業価値20億ドル超えるスタートアップ。現在100以上の都市で事業を行う。カスタムメイドの電動キックスターの導入で同業他社との差別化を図っている。

UiPath

https://www.uipath.com/

本社:アメリカ ニューヨーク創業:2005年調達額:2億6500万ドル 事業内容:IT企業向けに、RPAプラットフォームの展開を行い、毎日のつまらない業務を簡単にすることを目的に自動化ソフトウェアのワークフローの提供を行う。経常利益はここ2年で100万ドルから1億ドルに、シリーズC時点では1,800社のクライアントを抱え、1日あたり6社増えるなど急速な成長を遂げている。

Cohesity

https://www.cohesity.com/

本社:アメリカ サンノゼ創業:2013年7月調達額:2億5000万ドル 事業内容:主に、データのバックアップや保護の効率化を図るハイパーコンバージド型セカンダリストレージシステム(*1)の提供を行う。2018年6月にはソフトバンクのビジョンファンドが率いる応募過多のシリーズDラウンドで2億5,000万ドルの調達に成功している。

*1:企業が保有する膨大なバックアップ/アーカイブデータ、開発/テストデータ、共有ファイル/オブジェクトストレージ、アナリティクス用ビッグデータなどを、単一のストレージプラットフォームに統合することができて、その上でさまざまなワークロード(アプリケーション)を動作させることができるアーキテクチャ。

Stripe

https://stripe.com/jp

本社:アメリカ サンフランシスコ創業:2010年調達額:2億4500万ドル 事業内容:事業者が簡単に導入できるオンライン決済サービスの提供を行う。同社は、2013年にヨーロッパに進出し、最近3年間で国際展開のペースをあげ、アジアにも進出している。

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