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【10月第3週資金調達】ディープラーニング開発のLeapMindが35億円の調達など

2019-10-21
STARTUPS JOURNAL編集部
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STARTUPS JOURNAL編集部
【10月第3週資金調達】ディープラーニング開発のLeapMindが35億円の調達など

注目の大型資金調達

LeapMind

調達額:35億円調達先:SBIインベストメント / あいおいニッセイ同和損害保険 / トヨタ自動車 / 三井物産

ディープラーニングに特化した研究開発を行うスタートアップ。ソフトウェアとハードウェアの両面から、電力や通信状況に制約のある環境下でのディープラーニングの実用化を目指している。同社は、消費電力など様々な制約があるエッジ端末上でもディープラーニングを動作させることができる「極小量子化ディープラーニング技術」を保有している。この技術を利用し、デジタルカメラ・テレビ・ドライブレコーダー・ドローンなどの大量生産製品へのAI導入を支援する。更に、現在ディープラーニングのプラットホーム「Blueoil」を開発中だ。

CBcloud

調達額:8億円調達先:JR東日本スタートアップ / りゅうぎん総合研究所 / 沖縄タイムス社

荷主企業とドライバーをマッチングさせるプラットフォーム「PickGo」を運営するスタートアップ。近年ではインターネットが普及したことによりオンラインでモノを買う機会が増え、消費者は便利になる一方で、物流業界の現場では配送単価が安いにも関わらず、配送量が増え続け、限界を迎えつつある。その問題に対して、荷主側にとってもコストがかからず、ドライバー側にとっても賃金が向上する仕組みを構築した。将来性の高さと事業性の観点からKDDI ∞ Labo Demodayにおいても最優秀賞を獲得し、Googleの支援なども受けている。

五常・アンド・カンパニー

調達額:約42.2億円(シリーズCの累計)調達先:15th Rock Ventures / SBIインベストメント / SOMPOホールディングス / アイザワ・インベストメンツ / セブン銀行 / セブン銀行 / ドリームインキュベータ / 丸井グループ / 国際協力機構 / 東京理科大学イノベーション・キャピタル / 第一生命保険

世界中の新興国で、低価格かつ高品質な金融サービスの提供を目指すスタートアップ。同社は現地国企業の買収・設立を通じて世界中にマイクロファイナンス子会社をもち、各国での適切な経営のもと、質の高いサービスと従業員を育て、事業を拡大している。各国のマイクロファイナンス機関の持株会社の形態をとっており、パートナーの選定にも力を入れて着実に展開を進めてきたことで、質の高いサービスの提供を実現している。創業以来、30日以上延滞率は1%未満と貸付債権の質を維持しながら、年率200%以上のペースで事業を成⻑させている。

ナノエッグ

調達額:2億2千万円調達先:Horizons Ventures

聖マリアンナ医科大学発のスタートアップ。注射針を使わず、薬剤を必要なところで効率よく作用させる技術"DDS(ドラッグデリバリーシステム)"を活用したスキンケアアイテムの開発・販売を行う。特に、薬用成分を患部に到着するまで保護する"ナノカプセル技術"、また細胞の間にゆらぎを作り、薬用成分を患部に効率よく届ける"液晶技術"という二つの独自技術が、同社が保有する高レベルのDDSを支えている。

T-ICU

調達額:約1億5千万円調達先:Beyond Next Ventures / SMBCベンチャーキャピタル

診療サポートを遠隔で行う「遠隔集中治療支援システム(T-ICU)」を開発するスタートアップ。遠隔地に居る集中治療医や専門医が、現場の医師から提供された情報を元に、24時間アドバイスできる環境を整備し、現場の負担を軽減する。またこれによって遠隔地からカルテの病歴とバイタル情報を参考に、診療方針を検討することが可能になる。病院とっては新たに専門医を雇用するよりも低いコストで専門医によるサポートが受けられるため、費用の抑制にも貢献できる。

【2025年上半期】国内スタートアップ投資動向レポート

日本のスタートアップは、世界の経済動向や技術の進化に対応しながら、状況を変化させている。2025年上半期の資金調達金額は速報値で3,810億円で着地し、未だ調達環境が良くなってきているとは言えず横ばいの状態だった。米国では、前期に続きAI関連企業への集中が顕著で、PitchBookのデータによると、2025年Q1時点でAIへの資金調達額は全体の約7割に達している。こうした環境の中で、日本の国際競争力を高めるために注力すべき成長産業は何か。本レポートでは、日本の成長産業の変化を捉え、今後の成長の可能性を分析する。これからの日本の経済成長の鍵を見出すために、本レポートが一助となれば幸いである。