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【2月第3週資金調達サマリー】営業特化型Web会議システム「bellFace」を提供するベルフェイス、52億円の調達など

2020-02-25
STARTUPS JOURNAL編集部
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STARTUPS JOURNAL編集部

注目の資金調達

ベルフェイス

調達額:52億円(みずほ銀行りそな銀行商工組合中央金庫からは融資による調達)調達先:シニフィアン/SMBCベンチャーキャピタル/YJキャピタル/みずほキャピタル/みずほ銀行/りそな銀行/インキュベイトファンド/キャナルベンチャーズ/グロービス・キャピタル・パートナーズ/商工組合中央金庫/他、1社の投資家を含む

営業特化型Web会議システム「bellFace」を提供するスタートアップ。「bellFace」は企業のインサイドセールス(遠隔営業)を支援するソリューション。営業先はアプリのインストールやログインなど不要で、PC・スマホ・タブレットなどデバイス問わず瞬時に接続できるのが特長だ。また、特許技術であるシンクロプレゼン機能、美肌&痩せて映るビューティーモード、独自開発の音声テキスト化、Salesforce連携など、営業シーンに特化した機能が充実している。

XTIA

調達額:17億円(資本業務提携/ニコンが8億円、INCJが6億円、JUKIが2億円、双日が1億円の出資)調達先:ニコン/INCJ/JUKI/双日

光コム形状測定システムの開発及び、それらを応用したスマートファクトリー推進事業を手掛ける東京工業大学発のスタートアップ。同社は2005年にノーベル物理学賞を受賞した”光コム理論”を活用し、対象物に光をあて反射する光を分析し、物体のサイズや形状を計測する技術を提供する。”光コム理論”の産業応用にいち早く取り組み、2016年には形状測定システムが完成し2017年には自動車メーカー各社で活用開始した。また同技術を活用し、これまで人の目で品質管理が行われてきた目視検査の自動化を実現している。ベンチャーアワード2018、IoT推進ラボ第5回準グランプリ受賞経験をもつ。

FIXER

調達額:12億円(シリーズA)調達先:スパークス・グループ

クラウドのフルマネージドサービス「cloud.config」を提供するスタートアップ。基幹事業である同サービスはMicrosoft Azure、AWS等のパブリッククラウドの設計・構築・運用・監視・障害一次対応を一手に担うフルマネージドサービスだ。ユーザーはインフラのトラブルやクラウドの仕様変更の悩みから開放され、サービスやアプリケーション開発に注力することができる。2019年9月には、FIXERが開発した日本初のMicrosoft Azureを基盤とするインターネットバンキング、北國銀行への「北國クラウドバンキング」サービスが開始した。

LegalForce

調達額:10億円(シリーズB)調達先:SMBCベンチャーキャピタル/WiL/みずほキャピタル/ジャフコ/ドリームインキュベータ/三菱UFJキャピタル/京都大学イノベーションキャピタル

AIを活用した契約書レビュー支援サービス「LegalForce」を提供するスタートアップ。「LegalForce」はAIを含むテクノロジーの活用によって、契約書のレビューやそれに紐づく業務を効率化する。WordやPDFの契約書をアップロードし、契約の類型と自社の立場を選択するだけで、数十秒後にリスクを洗い出し、不利な条文や欠落条項を指摘する。また、リスクのある部分については確認すべきポイントとともに修正文例を表示する。現在は業務委託契約を含め、2020年2月時点では22類型をカバーするほか、英語の契約書への対応も進めている。

Rapyuta Robotics

調達額:6億5000万円(資本業務提携/シリーズB)調達先:モノフル/安川電機/他、複数の投資家を含む

クラウドロボティクス・フレームワークの構築とドローンの総合サービスパッケージ「rapyuta.io」を運営するスタートアップ。同サービスは、マイクロソフトのクラウドプラットフォームMicrosoft Azure上で動作する世界初のエンタープライズ品質のクラウドロボティクス・プラットフォームだ。企業は同サービスを活用することで、 複雑性と非効率性を排除し、ソリューションの構築とマネジメントを直感的かつ容易に行う事ができる。2019年5月、同社と日本マイクロソフトは「rapyuta.io」の推進において連携することを発表。マイクロソフトのエンタープライズクラウド市場における知見やエコシスステムを組み合わせることで、物流・製造・流通などをはじめとした幅広い業種への事業拡大を図る。

【2025年上半期】国内スタートアップ投資動向レポート

日本のスタートアップは、世界の経済動向や技術の進化に対応しながら、状況を変化させている。2025年上半期の資金調達金額は速報値で3,810億円で着地し、未だ調達環境が良くなってきているとは言えず横ばいの状態だった。米国では、前期に続きAI関連企業への集中が顕著で、PitchBookのデータによると、2025年Q1時点でAIへの資金調達額は全体の約7割に達している。こうした環境の中で、日本の国際競争力を高めるために注力すべき成長産業は何か。本レポートでは、日本の成長産業の変化を捉え、今後の成長の可能性を分析する。これからの日本の経済成長の鍵を見出すために、本レポートが一助となれば幸いである。