ニュースサマリー

【1月第1週資金調達サマリー】越境ECを展開するInagoraホールディングスが53億円の調達など

2020-01-14
STARTUPS JOURNAL編集部
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STARTUPS JOURNAL編集部

注目の大型資金調達

Inagoraホールディングス

調達額:約53億円調達先:SBIホールディングス / スギホールディングス / 信金投資控股有限公司

中国向け越境ECサービス「ワンドウ」を運営しているスタートアップ。ターゲットは、中国の富裕層、新中流階級(新中流階級:富裕層と中流階級の間の階層)であり、より質の高い製品を求める層に対して、手軽に日本の製品を手に入れることができるサービスを提供している。日本企業と中国消費者間の文化的ギャップを吸収するため、中国ユーザー向けに商品の翻訳、物流、決済、マーケティング、顧客対応、多角的なチャンネル展開などの全工程を同社が担っている。

Inagoraホールディングス代表 翁永飙氏のインタビュー記事(→記事を読む)

H.I.S. Impact Finance

調達額:約50億円(融資コミットメントライン契約)調達先:あおぞら銀行

エイチ・アイ・エスの子会社として、決済代行・信用保証サービス「Fimple決済」を展開するスタートアップ。「Fimple決済」は、入金保証付企業間請求代行サービスだ。顧客の請求業務を格安で代行することにより、請求業務にかかる人件費などのコストを削減できる。また「Fimple決済」に加え、2020年春には次世代型バンキングサービス「Fimple Bank」の実装も予定している。ネット専業システムや、無店舗展開による業務効率化を徹底することにより低コスト運用を実現し、削減したコストをお客様に還元する、世界初のイノベーションバンクへの第一歩を踏み出す予定だ。

タイムバンク

調達額:約39億5000万円調達先:LINE Ventures / インキュベイトファンド / ジャフコ

スキマ時間を活かしてショッピングや食事、宿泊が格安で体験できる「タイムバンク」の運営を行なっているスタートアップ。同サービスは、空いている時間を活用してお食事や美容室が半額で体験でき、タイムセールで商品が格安で購入できる。ユーザーはスマホアプリをダウンロードすることで、運営の仲介により決済をアプリ上で直接おこなうことができ、購入したい商品や体験したいサービスをスムーズかつリーズナブルに手にできる仕組みとなっている。

ヒューマンライフコード

調達額:約12億円調達先:日本トリム / 稲畑産業

国産再生医療等製品及び医療機器の研究開発・製造・販売するスタートアップ。事業プラットフォームにおいては、事業開発・戦略をコアファンクションにし、生体原料の調達から開発・製造・物流・販売に至るまで一気通貫で実行できるプラットフォームを確立している。また、へその緒に含まれる細胞を使って白血病の合併症を治す事業の準備をしている。へその緒の採取から製造、流通まで国内のサプライチェーンを確立し、細胞の安定供給体制を整えている。

【2025年上半期】国内スタートアップ投資動向レポート

日本のスタートアップは、世界の経済動向や技術の進化に対応しながら、状況を変化させている。2025年上半期の資金調達金額は速報値で3,810億円で着地し、未だ調達環境が良くなってきているとは言えず横ばいの状態だった。米国では、前期に続きAI関連企業への集中が顕著で、PitchBookのデータによると、2025年Q1時点でAIへの資金調達額は全体の約7割に達している。こうした環境の中で、日本の国際競争力を高めるために注力すべき成長産業は何か。本レポートでは、日本の成長産業の変化を捉え、今後の成長の可能性を分析する。これからの日本の経済成長の鍵を見出すために、本レポートが一助となれば幸いである。