ニュースサマリー

デジタル学習塾運営のコノセル、20億円を調達。お金の新習慣をサポートするアプリを運営するHabitto、シリーズAラウンドで18億円を調達。【最新スタートアップニュース】

2024-12-02
STARTUPS JOURNAL編集部
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STARTUPS JOURNAL編集部

国内の成長産業やスタートアップに関する幅広い情報を収集・整理し、検索可能にした情報プラットフォーム「STARTUP DB」では毎週、スタートアップニュースサマリーを配信している。

▼トピックス

・デジタル学習塾運営のコノセルが20億円の資金調達を実施!今後、リアルな場のオペレーション力を活かした教育サービスの充実を目指す方針。

・お金の新習慣をサポートするアプリを運営するHabittoがシリーズAラウンドで18億円を調達!若年層に向けた金融教育とアドバイザリーサービスを強化し、ユーザー基盤のさらなる拡大を目指す。

・統合型SX Platformのbooost technologiesがシリーズBラウンドで15億5,000万円を調達!企業のサステナビリティー情報開示を支援するクラウドサービスの機能拡充に充てられそうだ。

デジタル学習塾のコノセルが20億円の資金調達を実施、累計47億5,000万円に

学習教材とオペレーションのデジタル化による次世代のデジタル学習塾「個別指導 コノ塾」を運営するコノセルは2024年11月28日に、オリエンタルランド・イノベーションズから20億円の出資を受けたと発表した。この調達により、累計資金調達額は47億5,000万円に達した。

同社が運営する「コノ塾」は、デジタル技術とリアルな指導の融合が特徴。独自開発のアプリで学習データを詳細に記録・分析し、教室長が生徒一人ひとりに合わせたコーチング型指導を提供している。また、教室展開においては、教育現場の効率化を目的としたデジタル化を積極的に進め、教職員が教育そのものに集中できる環境を整備している。

今回の資金調達を機に、コノセルは教室展開をさらに拡大する計画。また、オリエンタルランド・イノベーションズとの連携を強化し、リアルな場のオペレーション力を活かした教育サービスの充実を目指す。デジタルとリアルの融合による教育の新しいスタンダードを築き、さらなる成長を見込んでいる。

FintechスタートアップHabittoがシリーズAラウンドで18億円を調達

2024年11月27日、DG Daiwa Ventures(DGDV)は、米国投資家QED Investorsと共同で、お金の新習慣をサポートするアプリを運営するHabittoのシリーズAラウンドにおいて18億円の資金調達をリードしたと発表した。Anthemis Groupスクラムベンチャーズも出資に参与した。DGDVにとってはHabittoへの追加投資であり、QED Investorsにとっては初の日本企業への出資となった。この資金は、若年層の経済不安解消を目指し、貯蓄・投資・保険・金融アドバイスを一体化したデジタルバンクサービスを提供するHabittoの事業成長を加速させるために使われる。

同社は「End Financial Anxiety お金の不安をなくす」を掲げ、高金利の預金やキャッシュバック機能付きデビットカード、個別アドバイスを無料で提供することで、若年層の経済的課題に対応する独自のモデルを展開している。

今回の資金調達により、同社は若年層に向けた金融教育とアドバイザリーサービスを強化し、ユーザー基盤のさらなる拡大を目指す。また、DGDVはHabittoを通じて日本市場とグローバル投資家の橋渡し役を担い、国内スタートアップのエコシステム強化に寄与していく方針だ。

統合型SX Platformのbooost technologiesが15億5,000万円を調達、サステナビリティー情報開示支援を強化

統合型SX Platform「Sustainability ERP」を提供するbooost technologiesは、2024年11月28日に第三者割当増資と借入金を合わせて総額15億5,000万円をシリーズBラウンドで資金調達したと発表した。出資者には、ベンチャーキャピタルのOne Capital伊藤忠商事が名を連ねており、後者とは資本業務提携も結んでいる。今回の資金調達は、企業のサステナビリティー情報開示を支援するクラウドサービスの機能拡充を目的としており、環境情報の整理が急務となっている上場企業などをターゲットにしている。

同社は、企業が二酸化炭素排出量や環境・社会に関するデータを整理し、国際的基準に沿った形で開示できるよう支援するクラウドサービスを提供している。現在、サステナビリティー基準委員会(SSBJ)や欧州の企業サステナビリティー報告指令(CSRD)に基づく非財務情報の開示が求められる中で、多くの企業がデータ整備の課題を抱えている。同社は、この問題を解決するために、サービスのさらなる機能強化を進め、サプライチェーン全体にわたる活用を目指している。

調達資金を活用し、同社はサービスの機能を拡充しつつ、大企業やその供給網に対する利用促進を図る予定。また、資本提携を結んだ伊藤忠商事の支援を受け、コンサルティング事業との連携を強化する方針だ。

注目の資金調達企業

コノセル

調達額:20億円
調達先:オリエンタルランド・イノベーションズ
備考:資本業務提携 / 追加出資 / 創業以来の累計資金調達額は47億5,000万円

Habitto

調達額:18億円
調達先:DG Daiwa Ventures (リード) / QED Investors (リード) / スクラムベンチャーズ / Anthemis Group
備考:シリーズAラウンド / その他の既存シェアホルダーからの再出資含む

booost technologies

調達額:15億5,000万円
調達先:One Capital / 伊藤忠商事
備考:シリーズBラウンド / 伊藤忠商事と資本業務提携 / シリーズA以降の調達総額は33億5,000万円 / 融資を含む / 金融機関からの借入 

Lecto

調達額:13億円
調達先:SMBCベンチャーキャピタル (リード) / りそなキャピタル / 三菱UFJイノベーション・パートナーズ / みずほキャピタル / ALL STAR SAAS FUND / D4V
備考:シリーズAラウンド / 金融機関からの借入を含む

Aqua Theon

調達額:10億円
調達先:Beyond Next Ventures
備考:プレシリーズAラウンド / その他投資家からの調達を含む

スリーシェイク

調達額:10億円
調達先:NTTデータ / SCSK
備考:シリーズB追加ラウンド / 累計調達額は23億5,000万円 / 資本業務提携

資本業務提携ニュース

LiveSmart × 長谷工コーポレーション

長谷工と共に「住まいと暮らしの新しいスタンダード」を創造し、より多くの方々が安心・快適に暮らせる社会の実現に向けて、積極的に挑戦していく方針だ。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000052.000031331.html (2024/11/28)

Uniforce × SOICO

市場のニーズに対応しながら両社の事業をさらに加速させていくことで、スタートアップ企業から大企業まで、チャレンジする企業の持続的成長に大きく貢献していく。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000074.000045139.html (2024/11/28)

High Link × BRICKS FUND TOKYO

新規顧客の獲得とお互いの強みを掛け合わせた新規事業の創出の実現を目指していく。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000076.000061060.html (2024/11/28)

M&Aニュース

mikai

M&A発表日:2024/11/26
取得日:2024/11/26
買収額:非公開(発行済株式総数の過半数を取得)
買収先:17LIVE

シャトク

M&A発表日:2024/11/27
取得日:2024/12/25
買収額:非公開(全発行済株式を取得)
買収先:マネーフォワード

IPOニュース

【新規上場企業】

ククレブ・アドバイザーズ

上場日:2024/11/28
公開価格:950円
初値:1,250円(公開価格比:+300円、+31.57%)
時価総額初値:51億2,900万円

グロービング

上場日:2024/11/29
公開価格:4,530円
初値:5,600円(公開価格比:+1,070円、+23.62%)
時価総額初値:321億7,500万円

Terra Drone

上場日:2024/11/29
公開価格:2,350円
初値:2,162円(公開価格比:-188円、-8.00%)
時価総額初値:201億4,900万円

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