ニュースサマリー

商材の調達や店舗間移動をサポートするトータルパッケージ「ECOMMIT」を展開するECOMMIT、シリーズA2ndクローズで15億9,000万円を調達。溶湯鍛造による金属基複合材料及び接合製品の開発、製造並びに販売をしているアドバンスコンポジット、総額15億円を調達。【最新スタートアップニュース】

2024-11-11
STARTUPS JOURNAL編集部
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STARTUPS JOURNAL編集部

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▼トピックス

・商材の調達や店舗間移動をサポートするトータルパッケージ「ECOMMIT」を展開するECOMMIT、シリーズA2ndクローズで15億9,000万円を調達!循環型ライフスタイルを支えるインフラ整備に注力するとしている。

・溶湯鍛造による金属基複合材料及び接合製品の開発、製造並びに販売をしているアドバンスコンポジット、総額15億円を調達!生産設備の拡充や組織体制の強化に取り組み、顧客ニーズに応える高品質な製品を提供していく構えだ。

・レーザー核融合商用炉の実用化を目指しているEX-Fusion、プレシリーズAラウンドで11億円を調達!浜松にある自社施設でのレーザープラズマ生成実験を強化する予定だ。

資源循環インフラ構築のECOMMIT、シリーズAで15.9億円の資金調達

商材の調達や店舗間移動をサポートするトータルパッケージ「ECOMMIT」を展開するECOMMITは、シリーズAの2ndクローズで総額15億9,000万円の資金調達を完了したと発表した。中部電力オリエントコーポレーションなどが第三者割当増資の引受先となっており、全国に拠点を持つ循環センターの拡大やアパレルメーカーとの循環スキーム構築を進めている。

同社は、回収・選別・再流通のプロセスを通じて、循環型社会の実現を目指す。「PASSTO」と名付けられた資源循環サービスはマンションや商業施設などにも導入され、衣類などのリユース・リサイクル率98%を達成している。資金は新たな拠点拡大、循環センターの統合・拡大、ものづくり企業との連携強化に充てられる予定だ。

今後、同社は循環型ライフスタイルを支えるインフラ整備に注力するとしている。特に「PASSTO」の拠点を全国展開し、生活者の資源循環の選択肢を広げていくことを目指すほか、企業との連携を深め、リユースとリサイクルの強化による持続可能な社会の構築を進めていくという。

金属基複合素材のアドバンスコンポジット、15億円の資金調達を実施

溶湯鍛造による金属基複合材料及び接合製品の開発、製造並びに販売をしているアドバンスコンポジットは、2024年11月7日、総額15億円の資金調達を実施したと発表した。同社は第三者割当増資で11億円、ベンチャーデットで4億円を調達し、環境エネルギー投資信越化学工業ダイキン工業電気興業電通グループなどの企業が投資を行った。素材技術を活かし、産業高度化と環境問題解決を目指している。

今回の資金調達により、同社は主に金属基複合素材の開発・製造に注力し、軽量かつ高強度な複合素材を産業用途に展開していくことを目指している。同社の開発する素材は、半導体製造装置やエアコン用部品など多様な用途で採用が進んでおり、省エネルギー化や性能向上に寄与することが期待されている。

今後は、生産設備の拡充や組織体制の強化に取り組み、顧客ニーズに応える高品質な製品を提供していく構えだ。社会の持続可能性に貢献する素材技術を活用し、産業界での地位向上を図るとしている。

レーザー核融合エネルギーEX-Fusion、プレシリーズAで11億円を調達

レーザー核融合商用炉の実用化を目指しているEX-Fusionは2024年11月8日、プレシリーズAラウンドで総額11億円の資金調達を実施したと発表した。この調達により、同社の累計調達額は30億3,000万円に達するという。

同社は、高出力・高繰り返しレーザー技術や連続ターゲット供給装置、最先端の光制御技術を組み合わせることで、レーザー核融合の実用化を目指している企業である。核融合エネルギーの実現を通じて、クリーンエネルギーの普及とエネルギー課題の解決を図ることをミッションとして掲げている。同分野では、特に米国の国立研究機関によるエネルギーゲイン実験結果を受け、各国で技術競争が激化しており、同社は日本における商用化促進を担う企業として存在感を強めている。エネルギーのみならず、光産業技術の発展にも寄与することを目指している。

今回の資金調達を活用し、浜松にある自社施設でのレーザープラズマ生成実験を強化する予定で、技術の内製化も進めるという。これにより、核融合エネルギー分野でのグローバルリーダーを目指すとともに、多様な光産業技術の確立に向けてさらなる展開を図っていくとしている。

注目の資金調達企業

ECOMMIT

調達額:15億9,000万円
調達先:オリエントコーポレーション/ Kips / 中部電力 / Global Infrastructure Managementアセット・クリエーション・ファンド1号投資事業有限責任組合
備考:シリーズAラウンド 2ndクローズ / オリエントコーポレーションと資本業務提携 / ラウンド総額は15億9,000万円

アドバンスコンポジット

調達額:15億円
調達先:環境エネルギー投資(リード) / 信越化学工業 / 電気興業 / ダイキン工業 / 電通グループ / 三井住友銀行
備考:融資を含む / 三井住友銀行から4億円の融資 / 11億円の第三者割当増資

EX-Fusion

調達額:11億円
調達先: みやこキャピタル / デライト・ベンチャーズ / 千島土地
備考:プレシリーズAラウンド / 累計調達金額30億3,000万円

Tokyo Artisan Intelligence

調達額:4億1,000万円
調達先:新生企業投資
備考:シリーズB+ラウンド 

Castee

調達額:4億円
調達先:ニッセイ・キャピタル / ベンチャーラボインベストメント / みずほキャピタル / 松竹ベンチャーズ / HAKUHODO DY FUTURE DESIGN FUND
備考:シリーズAラウンド / 累計調達額6億5,000万円

日本ハイドロパウテック

調達額:4億円
調達先:INSPiRE Mutualistic Symbiosis Fund 1投資事業有限責任組合

資本業務提携ニュース

Revorf × ZACROS

ZACROSは同社が検査に使用するネオセルフ抗原発現細胞の効率的な製造方法の開発とその製造を受託し、この戦略的パートナーシップを通じて、両社の強みを生かしたシナジー効果を創出し、医療技術の進歩に貢献していく方針だ。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000036.000101427.html  (2024/11/05)

ABAL × ラバブルマーケティンググループ

同社のノウハウやXRの技術を活かした幅広い分野へのサービス展開やソリューションの開発を進め、新たな価値の創出を目指していく方針だ。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000198.000028382.html  (2024/11/06)

ECOMMIT × オリエントコーポレーション

「PASSTO」設置拡大に向け、オリコの取引先に導入提案を行い、サステナビリティへの参画支援を推進するとともに、相互に営業を支援する体制を構築していく方針だ。https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000287.000084623.html  (2024/11/08)

M&Aニュース

SpinFlow

M&A発表日:2024/11/05
取得日:2024/11/05
買収額:1億8,100万円(株式の50.1%を取得)
買収先:エフ・コード

IPOニュース

【新規上場承認企業】

ユカリア

上場承認日:2024/11/08
上場予定日:2024/12/12

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