ニュースサマリー

「科学的介護」進めるRehabが11億3,000万円を調達。AI開発・ギリアと海運大手は技術革新へ【最新スタートアップニュース】

2023-02-06
STARTUPS JOURNAL編集部
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STARTUPS JOURNAL編集部

国内の成長産業やスタートアップに関する幅広い情報を収集・整理し、検索可能にした情報プラットフォーム「STARTUP DB」では毎週、スタートアップニュースサマリーを配信している。

科学的介護を推進 「リハプラン」のRehab for JAPAN

介護事業所向けのリハビリ支援ソフトを手掛けるRehab for JAPANは2月1日、シリーズDラウンドとして、第三者割当増資で11億3,000万円を調達したと発表した。

リード投資家はSMBCベンチャーキャピタルJPインベストメント。累計調達額は21億となり、エビデンス(科学的根拠)に基づいた介護の実現へ事業を加速させていくという。

Rehab for JAPANが提供するのは「リハプラン」。介護事業所の書類業務の負担を軽減できるほか、高齢者の食事や入浴といった「生活機能」や身体の状態などをもとに運動プログラムを自動で提案する。運動メニューは2,200種類に及ぶという。

同社はエビデンスに基づく「科学的介護」を推進する。厚生労働省も、介護の質を上げるとして2021年度から「LIFE=科学的介護情報システム」の運用を始めた。施設側が介護記録などを送信すれば介護報酬の加算などの優遇策を受けられるもので、「リハプラン」にもテータ提出作業を効率化させる機能がある。

発表によると、Rehab for JAPANはサービスを通じておよそ15万人分の高齢者の生活情報を保有する。資金調達をきっかけに「介護ヘルスケアプラットフォーム」づくりを進めていくとしている。

保険業界のDXへ justInCaseTechnologies

SaaS(ソフトウェア・アズ・ア・サービス)型のクラウド保険業務システムを提供するjustInCaseTechnologiesは1月30日、第三者割当増資で、5億7,000万円の資金調達を実施したと発表した。シリーズBファーストラウンド。累計調達額は17億7,000万円となった。

同社はjustInCaseグループのtoB(企業向け)事業にあたる「joinsure」を手掛ける。joinsureは、契約者の加入ページなどが設計可能な「保険募集システム」や、保険金請求手続きなどをデジタル化するシステムなどの機能を備える。

今回調達した資金は、「joinsure」の機能の充実や採用拡大などに充てる方針。同社は発表で「引き続き保険業界のDXに貢献していく」としている。

AIスタートアップと海運大手 船舶の衝突を回避する機能など研究へ

AI開発や導入コンサルティングを手掛けるギリアは1月30日、海運大手の日本郵船と資本業務提携を結んだと発表した。調達額は非公表。

ギリアは画像解析や深層強化学習、それに姿勢解析などのAI開発に強みを持つスタートアップ。これまで、JRA(日本中央競馬会)子会社に対し、競馬場のパドック(馬の下見をするエリア)を歩く馬の姿勢を分析する技術を提供するなどしてきた。

今回の資本業務提携をきっかけに、日本郵船と協業してAI技術の実用化を進める。具体的には、自律運航船や、船舶同士の衝突を回避する「避航操船」分野での研究開発を進めていく。同時に、日本郵船の営業部門などの業務にもAIを取り入れ、DXを促進していく方針だという。

注目の資金調達企業

Rehab for JAPAN

調達額:11億3,000万円調達先:SMBCベンチャーキャピタル(リード) / JPインベストメント(リード) / 小野デジタルヘルス / オムロンベンチャーズ / Aflac Ventures LLC / やまと社会インパクトファンド / MTG Ventures / エンジェル投資家備考:シリーズDラウンド

justInCaseTechnologies

調達額:5億7,000万円調達先:非公開備考:シリーズBファーストラウンド / 複数社からの調達

イムノセンス

調達額:5億円調達先:関西イノベーションネットワーク投資事業有限責任組合 / 紀陽成長支援1号投資事業有限責任組合 / KIRIN・GB投資事業有限責任組合 / 住友ファーマアニマルヘルス / 凸版印刷 / 日本政策金融公庫 / MMCイノベーション投資事業有限責任組合 / りそなキャピタル6号投資事業組合 / SMBCベンチャーキャピタル産学連携3号投資事業有限責任組合 / 他社名非公開1社備考:シリーズB-2ラウンド

BionicM

調達額:3億7,000万円調達先:NVenture Capital / 新生企業投資 / 東京大学協創プラットフォーム開発 / きらぼしキャピタル / ちばぎんキャピタル / 井戸義経 / AIS CAPITAL / 厳浩

ミラーフィット

調達額:3億500万円調達先:One Capitalファンド / レアゾン・ホールディングス / 千葉道場ファンド / ケネディクス備考:シードラウンドをクローズ

注目のスタートアップニュース

明治安田未来共創投資事業有限責任組合

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資本業務提携ニュース

ギリア × 日本郵船

ギリア日本郵船との資本業務提携を実施。今後は、自律運航船や避航操船の技術開発といったR&D領域で協業するとともに、日本郵船における営業部門、バックオフィス部門などの業務プロセスにギリアの持つAI技術を導入し、DXを推進していく方針だ。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000043134.html (2023/01/30)

ミマモルメ × IoTBank

ミマモルメIoTBankとの資本業務提携を締結。今後は、各種センシングデバイスを連携し、自宅における「あんしん」を見守るサービスの拡張を図ることで、ニーズと新技術を融合させた利用者に寄り添うサービスを引き続き展開していく方針だ。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002590.000005180.html (2023/01/30)

Japan Culture and Technology × クレディセゾン

Japan Culture and Technologyクレディセゾンとの資本業務提携を実施。今後は、クレディセゾンが持つ強固なネットワークと、J-CATが「Otonami」や「Wabunka」で培ってきたプラットフォームビジネスにおけるノウハウと組み合わせることで、クレディセゾンの事業開発やプロモーション活動の支援、ならびにJ-CATが提供するサービスの拡充を図る方針だ。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000052864.html (2023/02/01)

DATAFLUCT × FUJI

DATAFLUCTFUJIとの資本業務提携を実施。今後は、ファクトリーオートメーションの領域だけに留まらず、様々な新規事業開発の領域においても協業に取り組み、両社の知見を活用して新たな価値創出を目指していく方針だ。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000151.000046062.html (2023/02/01)

アセントロボティクス × ブリヂストン

アセントロボティクスブリヂストンとの資本業務提携を実施。今後は、アセントロボティクスのAI ソリューションが可能にする多種多様な対象物を認識・判断する目と頭脳の機能を、人間の手指に相当するブリヂストンの新たなソフトロボットハンドと組み合わせることで、今後さらなる需要の拡大が期待される物流倉庫や店舗内での新たな自動化ソリューションの開発を加速していく方針だ。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000065558.html (2023/02/01)

テラスマイル × 誠和

テラスマイル誠和との資本業務提携を実施。今後は、ESG/GHG対応型の社会へと進んでいく中で、両社が協力することで、全ての農業関係者に利用してもらう新しいサービスを作り出していく方針だ。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000055672.html (2023/02/03)

M&Aニュース

パシフィックポーター

M&A発表日:2023/1/30取得日:2023/2/24買収額:28億7,300万円買収先:サインド

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